日産の軽「モコ」が進化し、30.0km/Lの燃費性能へ

NMKVによるブランニューモデル「デイズ」の登場で軽自動車界での存在感を高める日産ブランド。その日産の軽自動車として長い歴史を持つ「モコ」がマイナーチェンジしました。

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3代目の現行モデルがデビューしたのは2011年2月ですが、2013年7月に実施されたマイナーチェンジのメインテーマは燃費性能の向上です。もっとも、「モコ」はスズキからMRワゴンをベースにエクステリアなどを独自仕様にしたOEMモデル。そのため、燃費性能の向上に関するテクノロジーはMRワゴン同様のものとなっています。

そのポイントは以下の2点。

・停止前車速13km/h以下から作動するアイドリングストップシステム
・高効率リチウムイオンバッテリーと、高効率・高出力のオルタネーターによるエネルギー回生

また、蓄冷材内蔵 の空調ユニットを採用することで、アイドリングストップ中のエアコン送風モードの冷気の持ちを長くし、エンジンの停止時間を延長させることで、実用燃費の改善も考慮しています。

こうしたエコテクノロジーの採用により、モコのJC08モード燃費は30.0km/L(2WD)となり、軽ハイトワゴンではトップ、もちろん日産の軽自動車でもトップの性能となりました。なお、4WDは27.2~28.4km/Lとなります。

グレード構成はベーシックなSと装備の充実したXのふたつが基本。それぞれに4WDが用意され、また全車種にバックビューモニター付きオーディオ装着車が用意されています。

その「X」グレードには本革巻ステアリング、6スピーカー、フロントスタビライザー、14インチアルミホイールを採用しています。「S」グレードの13インチホイールキャップは新造形となりました。

メーカー希望小売価格は、1,160,250円~1,430,100円。

さらにオーテックジャパンによる特別仕様車「エアロスタイル」もマイナーチェンジでも健在。フロントプロテクター/サイドシルプロテクター/リヤアンダープロテクター/専用フォグランプ(ホワイトリングイルミ付)などを備えた、この特別仕様車のメーカー希望小売価格は、1,296,750円~1,566,600円となっています。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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