ゴルフ7の中心的存在、269万円〜のTSIコンフォートラインでも満足度はすこぶる高い!【新型「ゴルフ」試乗02】

プレス試乗会には前回お伝えした、最上位機種の「ゴルフTSI Highline(ハイライン)」のほかに、「TSI Comfortline(コンフォートライン)」も用意されていました。後者は試乗車の都合で30分と短い試乗でしたので高速道路には行けませんでしたが、土砂降りの郊外路でもその実力の一端を知ることができました。

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「TSIコンフォートライン」と「TSIトレンドライン」には、気筒休止システムの「ACT(アクティブシリンダーマネジメント)」は装備されません。エンジンは1.2Lの直列4気筒DOHCで、105ps/175Nmを発揮しますが、1240kgと車両重量は軽いとはいえ、この数値を見る限りは動力性能に大きな期待はできません。

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結論からいうと、街乗りでは何ら不足は覚えませんでした。まぁ、先代のゴルフ6の1.2Lでもパワー的には必要十分だったわけですから当然ですが、新型ゴルフ7はエンジンがSOHCからDOHC化されており、最高出力と最大トルクの数値こそ変わっていませんが、最高出力は発生回転数が広くなり、最大トルクも少し下がっています。

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加速感が劇的に変わっているわけではありませんが、パーシャル域からの加速など、中・低速域の扱いやすさは着実に向上していますし、7速DSGのフィーリングもより向上していますからタウンユースではほとんど不満を覚えることはありませんでした。

1.4LのTSIハイラインと比べてしまえば、上り坂などでは線の細さを感じさせることはありますが、普通に走る分にはまったく不足はありませんし、「TSIコンフォートライン」にも備わるパドルシフトを駆使すれば思いのほかスポーティな走りを満喫できます。

新車導入当初は、どのモデルも最上位グレードから売れていくはずですし、実際にTSIハイラインの走りはいまやライバル不在の孤高といえるレベルまで磨き込まれています。それでも、30万円お安いTSIコンフォートラインを積極的に選択しても満足度はすこぶる高いはずです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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