トヨタ自動車が主力モデルの「プリウス」シリーズ刷新に向けて、子会社である「プライムアースEVエナジー」に約200億円を投じて湖西市の工場に生産ラインを新設する模様。
2015年までに材料見直しなどでコストを抑えた新型リチウムイオン電池の製造を始める準備に入ったようです。 これは日経新聞が5月19日に伝えたもの。
「プライムアースEVエナジー」は現在リチウムイオン電池をトヨタの貞宝工場(愛知県豊田市)内で生産しており、年産能力は3.6万台レベルと言います。
次期プリウス・シリーズ全車にリチウムイオン電池を搭載する場合、生産能力をオーバーするのは確実で、そうしたことから新規生産ラインが必要になったものと推測されます。
リチウムイオン電池は従前のニッケル水素電池に比べて重さが約半分で済むとされており、燃費向上やキャビンスペースの確保には必須アイテム。
トヨタは既にプリウスαの一部のグレードやプリウスPHVにリチウムイオン電池を搭載しているものの、コストがまだ高いようで、月販2万台以上をコンスタントに売る同シリーズやアクアに搭載すれば量産によるコスト低減効果がかなり期待できそうです。
トヨタの国内販売の40%を占めるHVモデルの駆動用バッテリーがニッケル水素電池から新型リチウムイオン電池に置き換えられて行くのはどうやら時間の問題のようです。
■プライムアースEVエナジー Webサイト
http://www.peve.jp/
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