景気回復で狙う人気の最新国産スポーツカー5車種

ここ最近日本国内の景気が回復しているとの報道を良く見かけますね。なにより個人消費の堅調さは想定以上で、専門家の間でも「アベノミクス」効果を指摘する声が多数上がっているそうです。

さて景気が回復して来ると人気の出てくるクルマといえばスポーツカー。

最新人気国産スポーツカー 5車種

燃費を重視したコンパクトカーや1台で万能に使えるミニバンに比べ、いかにも贅沢品に見えるスポーツカーは好景気の証とも言えるのではないでしょうか?

そんななか、今乗りたい国産を代表する人気スポーツカー5車種を取り上げてみました。

 最新国産スポーツカー 日産 GT-R

■日産 GT-R

国産スポーツカーの代表とも言える日産GT-R。世界に誇るハイパフォーマンスカーは最先端テクノロジーの結集として、国内外でも高い人気を誇っています。2007年に登場した日産GT-Rは登場から丸5年が経過しているものの、改良を繰り返すことで常に最強のパフォーマンスを誇っています。

3.8L V6 ツインターボエンジンを搭載し、最高出力404kW (550ps) /6,400rpm、最大トルク632N·m (64.5kgf·m)/3,200-5,800rpmを発生します。0.2秒で変速する6速デュアルクラッチトランスミッションをリヤデフと一体化させたトランスアクスルレイアウトを採用。足回りにはビルシュタインと共同開発した「Bilstein DampTronic」やブレンボ製モノブロック対向ピストンキャリパーを採用し、一級品のパーツを数多く採用しています。価格は875万7000円からと、超高額ですがそのパフォーマンスを考えると世界の名だたるスーパースポーツと比べ控えめな金額といえます。

 最新国産スポーツカー フェアレディZ

■日産 フェアレディZ

1969年から続く歴史あるスポーツカー。40年という長きに渡り今も国産スポーツカーの代表格として人気を博しています。パワーユニットにはスカイラインクーペやフーガに搭載されるV63.7L  DOHCエンジンのVQ37VHRを採用。最高出力247kW (336PS) /7,000rpm、最大トルク365N·m (37.2kgf·m) /5,200rpmを誇ります。

トランスミッションはイージーにスポーツドライビングを愉しめるマニュアルモード付7速ATと、クラッチを切った際に自動的にエンジン回転数を同期させるシンクロレブコントロールを備える3ペダル6速MTを用意。
ボディタイプはクーペのほかに、オープンエアを手軽に楽しめる電動ソフトトップを備えるロードスターもラインナップしています。大型化の一途をたどってきたフェアレディZですが、現行型では運動性能向上のために先代モデルよりホイールベースを100mm短縮させるなど、「すべては走りのために」というキーワードのもとに徹底的にスポーツカーの持つ愉しさを満喫できるモデルといえるでしょう。価格は378万円からとなっています。

 最新国産スポーツカー ホンダCR-Z

■ホンダ CR-Z

スポーツカーにハイブリッドスポーツという新ジャンルを切り開いたのがホンダ CR-Z。往年のバラードスポーツCR-Xを髣髴とさせるスタイリッシュなデザインに、高回転型の直4 1.5L DOHC i-VTEDエンジン+ MF6/交流同期電動機(薄型DCブラシレスモーター)を搭載。レギュラーガソリン仕様でJC08モードで21.6km/L(CVT)を実現しています。

ハイブリッドカーとしては珍しく6速マニュアル仕様も設定されています。ボディも徹底した軽量化と高剛性化にこだわり、スポーツ走行と低燃費に貢献しています。車両本体価格は236万5000円からとリーズナブルなプライスとなっているのも魅力のひとつです。低燃費とスポーツ走行という相反する2つをハイブリッドスポーツというカタチで両立したCR-Zは、まさに現代のスポーツカーと言えるでしょう。

最新国産スポーツカー マツダ ロードスター

■マツダ ロードスター

数少ない2シーターライトウェイトオープンとして人気の高いロードスター。人馬一体というキーワードを掲げ、その気持ちの良い走りから国内外にファンも多く存在します。オープンカーといえば爽快に走れる反面、車重が重かったり、剛性不足になりがちですが、ロードスターはオープンモデルでありながら車重を1000kg代に抑えることでスポーツカーのもつ楽しい走りを実現しています。

現行モデルでは気軽にオープンエアを楽しめるリトラクタブルハードトップ仕様もラインナップされています。トランスミッションは6MT、5MT、6ATをラインナップ。パワーユニットは 直4 DOHC2.0Lを搭載。MT車は最高出力125kw(170ps)/7000rpm、最大トルク189N・m(19.3kgf・m)/5000rpmを発生します。驚くほどのパワーはないものの、その軽量なボディからパワー不足を感じることはありません。価格は233万円からと手軽にスポーツカーをはじめる方にイチオシのモデルといえます。

最新国産スポーツカー トヨタ86最新国産スポーツカー BRZ

■トヨタ86/スバルBRZ

期待のスポーツカーとして登場したトヨタ86/スバル BRZ 設計段階から共同開発とすることでトヨタとスバルの長所を活かしたモデルとなっています。エクステリアデザインはスポーツカーらしく低く構えたフロントノーズに美しいクーペボディが魅力です。

パワーユニットは低重心化に有利な専用の高回転型水平対向4気筒 DOHCエンジンを搭載。国産唯一の水平対向エンジン量産メーカーであるスバルの技術をふんだんに取り入れ、直噴技術はトヨタのD-4Sを採用。そのためエンジンルーム内のコレクターカバーにはトヨタとスバルのWネームが入ります。徹底的に低重心化設計のほどこされた2台はFRならではの気持ちの良いステアリングフィールを実現しています。スポーツカー市場に旋風を巻き起こした86/BRZはクルマ好き以外にも注目される最新のスポーツカーです。

車両本体価格はトヨタ86が199万円から。HIDヘッドランプやカラードバンパーを標準装備するスバルBRZは205万8000円からとなっています。7月13日より開催される86/BRZのワンメイクレースにも注目が集まっており、モータースポーツの盛り上げにも貢献しているモデルといえます。

90年代と比べるとその数をぐっと減らしているスポーツカーですが、まだまだクルマ好きには根強い人気を誇ります。
最近ではコンパクトカーやミニバン、エコカーの人気が高いようですが、エコとスポーツを両立したCR-Zや200万円前後から価格設定されているトヨタ86/スバルBRZ、マツダロードスターはその気持ちの良い走りや高い運動性能を考えると、コンパクトカーにも引けを取らないコストパフォーマンスと言えるかもしれません。またGT-RやフェアレディZは高価な部類に入るハイパフォーマンスカーですが、国産トップレベルの走りを楽しめるスポーツカーとして同価格帯の高級セダンの購入をお考えの方には是非一度検討してみることをおすすめします。

(井元 貴幸)