2013年1月にホンダが米国で新型アコードのPHVモデルを発売して話題になりました。
同社が従来採用してきた1モーターのHVシステムではなく、2モーター式のスポーツハイブリッド・インテリジェント・マルチ・モード・ドライブ(i-MMD)を搭載しており、市販PHVでトップとなる48.9km/L相当の電費(燃費)性能を持っています。
そして3月15日、ホンダは技術説明会で9代目となる新型アコードをHV専用モデルとして6月に日本で発売すると発表。
新聞報道などによると、燃費性能はトヨタ カムリの23.4km/L(JC08モード)を凌ぐ27~29km/Lとなっているようで、PHV仕様と同様に2モーター式を採用しているのが特徴。
走行状況に応じて電動走行モード、HVモード、エンジン走行モードに切り替わる仕組みで「従来のHVを大きく上回る世界最高効率を実現した」としています。ブルーエナジー製1.3kWhのリチウムイオンバッテリーを採用しており、PHV仕様とは6.7kWhのバッテリー部を除き共通。
トヨタの遊星歯車を使う2モーター式HVとは構造が異なり、エンジンだけで走行する場合は、電動部分との接続が完全に切り離されるので、無駄がないのが特徴とか。
エンジンの最高出力は143ps、最大トルク 16.8kgm、モータの最高出力は169ps、最大トルク 31.3kgm。ホンダでは既に3モーター式のHVシステムも開発済みと言います。
この新型アコードHVは9月頃に北米にも導入される模様。また冒頭のPHVモデルについては日本でも官庁や法人向けのリース販売を予定しているようです。
HVで先行するトヨタは2015年末までに全世界で新型HVを17モデル投入予定。さらに日産も2016年末までにHVを現在の2モデルから一気に15モデルにまで拡大を予定するなど、今後もいっそうHV開発競争が激化しそうな勢いになって来ました。
■アメリカンホンダモーター 「アコードPHV」 Webサイト
http://automobiles.honda.com/accord-plug-in/
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