VWは3月5日に開幕(一般公開3月7日~)するジュネーブ・モーターショーで注目の超低燃費車「XL1」や市販モデルの「クロス up!」、「Golf GTD」の出展を予定しているようですが、それに加えて、同社初となる市販モデルのEV、「E Golf」をいよいよ登場させるようです。
VWが公表した「E Golf」のスペックは以下となっています。
・航続距離:175km
・駆動用電池:リチウムイオンバッテリー(容量26.5kWh)
・モーター仕様:発生出力115ps、発生トルク27.5kgm
・EV化による重量増:250kg
・フル充電所用時間:5~7時間(240V)
・0-100km/h加速:11.8秒
・最高速度:135km/h
欧州車の常として公称燃費が実燃費に近い事を考えると、「E Golf」の電費はほぼ日産リーフ(JC08モード:228km)の実力値と互角と思われます。バッテリーは主に後席シート座面下、及びラッゲージルームに配置されており、バッテリー搭載によるラッゲージ容量減は35Lに抑えられているようです。
走行モードは3種類(ノーマル、エコ、レンジ)からチョイスが可能で、エコモードではパワーが96psに抑えられ、最高速を120km/hに、レンジモードでは95km/hに規制すると共に、エアコンも停止させる電費重視の設定。
ベースモデルとの相違点は空力を重視した専用意匠のフロントバンパーや、ラジエータグリル、前後ランプ類意匠、給電口(コンボ方式急速充電対応)、インテリアではメーターやセンターディスプレーの表示メニュー程度のようです。
車両価格は現時点では不明。2013年夏頃に「E up !」が発売され、続いて年末頃に「E Golf」が発売になる模様。
VWでは以前よりイベント等で公表済みのスケジュールどおりに電動化戦略が進んでいるようで、インフラ整備に左右されるEVだけでなく、超低燃費の市販PHVのワールドプレミアと同時に「E Golf」を出展するなど、VWの準備周到ぶりをうかがわせます。
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