輸入車の中でもMINIは、カーナビの装着に頭を悩ませる車種のひとつといえます。先代のニューMINIには、インパネ中央にある大型スピードメーター(ビジュアル・ブースト)にナビを映し出すオプションを設定していましたが、現行ではカロッツェリアのポータブルナビをアクセサリーとして用意する程度。
今秋、すべてのMINIシリーズにアクセサリーとして設定された「MINIナビゲーション・パッケージ」と「MINIコネクテッド」をテストする機会がありましたので報告します。
iPhoneを専用クレードルでしっかりと固定するナビは、3.5インチと画面サイズがかなり小さいため、ステアリングの左上という視線移動の少ない好位置にあるにも関わらず、「小さな!」というのが第一印象。なお、iPhone4/4Sに対応で、現時点ではiPhone5には未対応のようです。
画面が小さい以外は、VICSも受信しますし、各種センサーにより高架下などでも自車位置がフリーズしてしまうことはありません。検索や交差点拡大図によるルートガイドなどにも対応する本格派です。
少々ややこしいのが操作はコンソールにあるジョイスティック、検索などの操作画面は大型スピードメーター(ビジュアル・ブースト)に表示され、地図はiPhoneという3か所に操作と画面が分かれる点。
「MINIコネクテッド」は、せっかくiPhoneを使うのだからナビ以外にも、という意図が見えるアクセサリーで、価格は2万5000円です。
アプリ内にある専用楽曲が、車速が変わるにつれて曲調が変わるというユニークな「ダイナミック・ミュージック」、エンジン温度や出力などをビジュアル化する「ドライビング・エキサイトメント」、エコドライブ度を“見える化”する「ミニマリズム・アナライザー」などがあります。
(塚田勝弘)