中国の国民車的存在、フォルクスワーゲン・サンタナが29年目のフルモデルチェンジ

1980年代から中国・上海で現地生産され、タクシーなど幅広く愛用されているVWサンタナ。ドイツでは1980年にデビューしたモデルですが、ほぼ30年前の姿で生産されつづけ、中国の国民車的存在といわれることもあるほどのロングセラーモデルです。

そのVWサンタナが、現地生産が始まってから29年めにして、ついにフルモデルチェンジをします。

今回、発表された新しいサンタナは、まさしくいまのVWらしいスタイリングとなっています。機能面でも、ABS、フロント・サイドエアバッグ、ESCなどの安全装備はもちろん与えられています。エンジンは、2種類のガソリン4気筒をラインナップ。1.4リッターは66kW(90馬力)で燃費は5.9L/100km(約16.9km/L)、1.6リッターは81kW(110馬力)で6.0L/100km(16.6km/L)の燃費性能ということです。

 

ところで、VWサンタナといえばかつて日本でもライセンス生産されていたクルマだったことは、ご存知でしょうか。

1984年~1989年まで日産自動車によって右ハンドル、5ナンバー仕様のサンタナが生産されていたのです。

写真は、後期型の「2000Xi5 アウトバーン」。2.0リッター5気筒エンジンに5速MTが組み合わされていました。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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