【完全オリジナルのDR30スカイライン】これぞ「羊の皮を被った狼」。乗り心地はマイルドだけど芯があり、エンジンは踏むと一変

1981年に登場した6代目スカイライン・R30系のオンリーのイベント『6thスカイライン・ミーティング』(通称ロクミー)に行ってきました。

会場には2ドア&4ドアのあらゆる年式のR30が勢揃い(残念ながらバンや5ドアは見られませんでしたが)。

そこで今回は当日会場に来ていた要注目な1台を紹介します。

登場するのは1983年式の2000RSターボ。これは1981年の6代目デビューから数ヶ月遅れで設定された、4気筒DOHCエンジン搭載モデル『RS』の流れにあるモデル。ターボは1983年に追加されます。

搭載されたFJ20ETは190psの出力を持ち、発表当時『史上最強のスカイライン』との異名を持ちました。

この4気筒ターボ登場から半年後には、RSシリーズは大規模マイナーチェンジを迎えて薄型ライトが採用され「鉄仮面」と呼ばれる後期型になります。つまり今回紹介するモデルはわずか半年だけ存在した超レアモデルなのでした。

オーナーの平石聰さんは2オーナーめ。新車時のナンバープレートを継承しているため、種別は2桁の『59』(現在は3桁ですよね)。

気に入っているところをうかがうと「今のクルマは全域で速すぎて味気ないところもあると思います。その点、このRSターボは高回転でトルクが大きく出てくる特性で、そのクセのあるジャジャ馬的なところが楽しいんですよ」とのこと。

聞けば、同じDR30系ターボでも後期の鉄仮面ではタービンが変更されて低中速が強化され、乗りやすくなっているそう。つまりこの前期RSターボは、6代目の中でも随一のスパイシーな仕様なのでした。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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