トヨタLF-LCブルーは、カーボン・アルミボディに500馬力のハイブリッド【オーストラリア国際モーターショー】

2012年1月のデトロイトショーでワールドプレミアを果たしたレクサスのコンセプトカー「LF-LC」が、ボディカラーを赤からオパールブルーへ一新して、オーストラリア国際モーターショーに登場します。

オーストラリア・クーバーペディにインスパイアされたオパールカラーのボディへとお色直しを受けた、新「LF-LC ブルー」。デトロイトショーではハイブリッドのパワーソースと発表されていた、その心臓部については、今回500馬力のシステム出力と情報公開されています。

さらに注目はボディそのもの。レクサススポーツ最高峰といえるLFA由来のカーボンとアルミによるハイブリッドボディとなっているといいます。

エンジンがアトキンソンサイクルであることは従来通りですが、バッテリーはより小型・高出力タイプを想定しているということ。このあたりのテクノロジーは市販ハイブリッドカーの進化も含めて、アピールしているといえそうです。

レクサスLSのビッグマイナーチェンジにより、見慣れてきたスピンドルグリルと、Lをモチーフにしたデイタイムランニングライトや縦型フォグランプといったアクセントがエクステリアでの特徴的な部分。

またパノラマビューを実現するガラスルーフは、デトロイトショーでのコンセプトからキープされたLF-LCの個性といえそうです。

インテリアでは、市販モデルと同じく横長サイズの12.3インチ液晶パネルがインパネ中央付近で存在感を示します。そのコントロールはセンタートンネル上のタッチパネルで行なう設定ということ。 

タコメーターとデジタル表示を中央に集めたメーターパネルや、スタートボタンを備えたカーボンステアリングによるレーシーな雰囲気はレクサススポーツの血統を示しているよう。

それでいて、メタルトリムとウッドのアクセント、レザーとスエードを組み合わせたインテリアはラグジュアリー感も出しています。

レクサスSCの生産中止から空席になっているレクサスの次期スポーツクーペをイメージさせる「LF-LC」、新ボディカラーを得たと共に、少しずつ市販モデルの存在をアピールしているようです。

 

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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