「9月の乗用車販売ランキング20発表。ハイブリッド車がトップ3独占」では2012年1-9月通年における乗用車販売TOP-20をお伝えしましたが、一方で低燃費な新型車投入が相次ぐ軽自動車まで含めるとその構図はどうなっているのでしょうか。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2012年度上半期(4月~9月)の販売台数を元に「見える化」してみました。
すると、軽自動車がほぼ上位を独占している状態が浮き彫りに。
グラフのとおり、HVモデルの「プリウス」や「アクア」に続いて、3位がホンダの「N BOX」、4位がダイハツの「ミラ」、フィットを挟んで6位がスズキの「ワゴンR」、7位ダイハツ「タント」、8位ダイハツ「ムーヴ」、9位スズキ「アルト」と軽自動車のランクインが続きます。
それだけではありません。9月に発売されていきなり15位の日産「ノート」に続いて16位が日産「モコ」、17位スズキ「パレット」、20位日産「ルークス」、24位がスズキの「MRワゴン」といった具合です。35位にはトヨタ初の軽「ピクシス」もランクイン。
中でも伸びが著しい「N BOX」は昨年12月に発売されて以降、9月時点で既に累計16.6万台を販売しており、上半期で見ても人気HV「アクア」に僅か1.3万台差まで迫る勢い。
またこれらの軽自動車はグラフからも判るとおり、月ごとの販売台数が安定しており、結果的に総台数がコンスタントに伸びているのも大きな特徴です。
このように1位のプリウス、2位のアクアの背後では軽自動車が目白押しの状態。
それもその筈、上半期の累計販売台数で見ると、軽乗用車は78.2万台(+52%)で、国内総乗用車市場の35%ものボリュームに達している状況から考えれば当然かもしれません。
高価なHVシステムを使わず、軽ならではの身軽さを活かしながら従来構造の地道な改良により燃費を改善することで価格上昇を抑えている所も販売台数の大きな伸びに寄与していると考えられます。
勿論、税金など維持費の面で有利な点も見逃せません。
■日本自動車販売協会連合会 http://www.jada.or.jp/index.html
■全国軽自動車協会連合会 http://www.zenkeijikyo.or.jp/index.html
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