ECLIPSEの2012年秋モデルが発表されました。「AVN-F02i」と「AVN-G02」の2機種で、8GBのSDメモリーカードを内蔵したスタンダードモデルです。両者に同ブランド自慢の画質補正LSI「Vivid View Processor」を搭載し、直射日光や反射時の視認性低下を大幅に改善するなど、どんなシチュエーションでも見やすい高画質を実現しています。また、ディスプレイの薄型化で美しいフィティングも可能になりました。
AV機能も強化し、従来からのMP3、WMAに加えて、YouTubeやUSBモードでのACCファイル(iTunesで録画した音楽ファイル)にも対応し、待望のiPod Videoの操作も可能になっています。
ナビでは、施設情報に「営業時間外」や「ドライブスルー」などの詳細情報を追加した施設情報の充実が目を引きます。さらに、3Dジャイロ+高低差データの搭載で自車位置の精度を高めるなど基本性能のブラッシュアップもされています。
上位モデル「AVN-F02i」には、iPhone連携の充実というECLIPSEが推し進める最新機能を用意し、10月1日からApp Storeで無料公開される「Drive Port」に対応しています。iPhoneを接続することで、カーナビ画面からiPhone内の画像を閲覧でき、位置情報の付いた写真なら目的地に設定できる「フォトビューア」、iPhone内の住所から目的地設定できる「アドレス」、カーナビでスケジュールの確認が可能な「カレンダー」などを操作できます。
さらに、カーナビで利用可能なアプリをその場でダウンロードできる「New Apps(11月下旬追加予定)」も予定されています。また、「Music Chef」も利用できるなど、ドライブミュージックへの対応も万全で、Bluetoothも内蔵していますからiPhone内の楽曲再生やハンズフリー通話も可能です。
スタンダードモデルながら上位機種に迫る高画質と多彩なiPhone連携機能が光ります。据え置き型ナビの生き残りをかけた意欲作と言えるでしょう。
(塚田勝弘)