北海道の道の駅『摩周温泉』周辺の観光地レポート【車中泊女子の全国縦断記】

前回の、道の駅『摩周温泉』レポートに引き続き周辺の観光地のご紹介です。

裏摩周

まずは定番の摩周湖。おススメは写真の“裏摩周”です。道の駅からだと、清里町か養老牛からぐる〜っと回って行かなければなりませんが、展望台駐車場は無料でトイレもあり、湖面に浮かぶカムイシュ島もちゃんと見えます。ただ、冬期はゲートが閉鎖されますので清里町ホームページでご確認ください。

神の子池

清里町方面から裏摩周へ回るなら外せないのが、この神の子池。町道からダート道を約2kmほど走ると森を切り開いた駐車場と汲取式のトイレがあります。紙と手洗い場はないので準備しておいてください。

神の子池は摩周湖の北、約6~7kmに位置します。摩周湖は、湖に流れ込む川も湖から流れ出る川もないのに雪解け水が溜まる春でも水位が変わりません。ということは、この池は摩周湖(カムイトー=神の湖)の伏流水からできているのだろうという言い伝えのもと、「神の子」池と呼ばれているそうです。 

周囲220m/水深5mの小さな池ですが一日に12,000トンも伏流水が湧出し、オショロコマが生息しています。

養老牛

養老牛を通るなら、こちらの『牛』マークをチェックしましょう(笑)小高い丘のように見えるモアン山の牛文字は、密かな観光スポットになりつつあるようです。

開陽台

道の駅からはだいぶ遠いのですが、もし中標津方面に向かうのであれば養老牛〜開陽台と景観を楽しみつつのドライブもオススメです。開陽台へと続くまっすぐな北19号は、ドライバーやライダーが「一度は走りたい」という憧憬のロケーション! また展望台は標高270mの台地で、眼下に草原の地平線が丸く見えるほどの360度パノラマです!

多和平展望台

上記2つは道の駅の北東、今度は東南の虹別(別海)方面にある眺望スポット・多和平展望台です。 ヒツジ、馬、牛などが草を食む牧歌的風景が広がる様を眺めているだけで癒されます。展望台の水道は摩周湖の伏流水という贅沢さ。また星空の観測スポットでもあり、隣接する多和平キャンプ場は開放感いっぱいです!

川湯温泉駅

道の駅の北に位置するのは川湯温泉郷。写真の川湯温泉駅には足湯と、『オーチャードグラス』というレトロな雰囲気のレストランがあります(次回、ご当地グルメレポートで紹介します)。

川湯温泉郷

今や北海道でも少なくなった、『ザ・温泉街』! 更に、どのホテル/旅館も源泉100%掛け流しです!

川湯温泉の足湯

町なかには湯の川が流れ、あたりに湯気や硫黄の匂いが立ちこめるのも風情があります。道の駅にも足湯がありますが、摩周温泉と川湯温泉とは泉質が違い、ほんの数キロしか離れていない川湯温泉駅の足湯とも違うんですよ。摩周温泉は弱食塩泉、川湯温泉は強酸性の硫黄泉および酸性明礬泉、川湯温泉駅は中性のナトリウム-炭化水素塩泉です。 

川湯の硫黄山

こちらは川湯温泉の南側2〜3kmに位置するアトサヌプリ、通称:硫黄山。アイヌ語で裸の(アトゥサ)山(ヌプリ)という意味です。7月初旬にはイソツツジ群落が一斉に開花し、多くの観光客が訪れます。

もともと川湯温泉は、この硫黄山で働く鉱山労働者たちの湯治場だったのが始まりといわれているそうです。

屈斜路湖の砂湯

道の駅から北西にあたる屈斜路湖へは、国道391号で川湯を経由して仁伏方面か、国道243号で和琴半島方面か2つのルートがあります。写真は、観光地として有名な砂湯です。ちょっと掘れば温泉が湧き出てくるので温度調節しながら自分だけの足湯を作れます。駐車場とトイレ、レストハウスがあり、キャンプ場も隣接していて人気のスポットです。

屈斜路湖の池の湯

砂湯から湖畔沿いに南へ3kmほどで、野趣あふれる『池の湯』があります。ここは水着で入れる温泉で、もちろん混浴です!(笑)この辺りは道の駅『ぐるっとパノラマ美幌峠』との中間地点くらいになるでしょうか。

東藻琴山展望台

東藻琴方面から屈斜路湖〜川湯〜道の駅を目指すなら、藻琴山展望台が絶好の撮影ポイントです。駐車場は広々、トイレはありません。 

東藻琴山展望台からの眺め

こちらが藻琴山展望台からの眺め。屈斜路湖の東側にあたり、対岸にポンポン山と硫黄山が一望できます。早朝なら湖面に雲海が広がっているのを見ることができるかも。

ご当地グルメレポートへつづく)

■裏摩周展望台(清里町ホームページ)
http://www.town.kiyosato.hokkaido.jp/homepage.nsf/0/945fa6f4747df86049256def003a1184?OpenDocument

■神の子池(清里観光協会)
http://www.kiyosatokankou.com/kaminokoike.html

■開陽台展望台(中標津町ホームページ)
http://www.nakashibetsu.jp/nakashibetsu.nsf/doc/kaiyou

■多和平ホームページ
http://www.sip.or.jp/~tawa360/

■川湯温泉(弟子屈なび)
http://www.masyuko.or.jp/pc/kawayu.html

■硫黄山(弟子屈なび)
http://www.masyuko.or.jp/pc/sightseeing/iouzan.html

■屈斜路湖(弟子屈なび)
http://www.masyuko.or.jp/pc/sightseeing/kussharoko.html

■池の湯(弟子屈なび)
http://www.masyuko.or.jp/pc/onsen/ikenoyu.html

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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