6月14日(木)、ル・マン24時間レースのスターティンググリッドを決定する予選の2回目、3回目がフランスのサルト・サーキットで行われました。
14日も前日同様雨に見舞われることもなく過ごしやすい気候の中で、19時からと22時から2時間ずつ決勝グリッドを決めるタイムアタックを展開しました。 セッティングの改良と路面コンディションの向上、更にはドライバーの全力アタックも加わり、前日1回目に比べ参加車のラップタイムは著しく向上します。 TS030ハイブリッドの2台は共にセッションの間に些細な電気系のトラブルを復旧し、最終予選セッションはフルに周回を重ねました。
最終予選セッションでは中盤に赤旗中断があったようですが、程無くセッションは再開、予定通りに午前零時にチェッカーフラッグ。 セッションの最後には、元F1ドライバーの中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンがタイムアタック。果敢な走りで自己ベストタイムを更新しました。 ちなみに総合1位は1号車のAudi R18 e-tron quattroが3分23秒787、2位は3号車Audi R18 Ultraの3分24秒078(これは予選2回目のトップタイム!)と Audiワークスのヨーストが占めました。残りのR18 e-tron quattroは4位、R18 Ultraは6位と上位を虎視眈々と狙えるポジションにいます。
記念すべき第80回ル・マン24時間レース決勝のスターティンググリッドは、3回にわたる予選セッションのベストタイムで決定。トヨタ・レーシングと TS030 HYBRIDは、8号車のアンソニー・デビッドソンが3分24秒842(トップと1.055秒差)をマークし、3番グリッド。 7号車の中嶋一貴はベストタイム3分25秒488をマーク、5番グリッドからデビューレースとなるル・マン24時間レースに挑むこととなりました。
ハイブリッドのマシンが総合優勝を争う真の意味でのハイブリッド元年の決勝レースは、16日(土)午後3時(日本時間午後10時)トヨタ自動車の 内山田副社長(初代プリウスの開発責任者)が振り下ろすスタートフラッグにより、24時間に渡る長い戦いがスタートします。
プリウスユーザーはスタートフラッグにも要チェック!です。
(川崎BASE)
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