●2020年には「Audi e-tron GT」と「Audi Q4 e-tron」、2台の市販モデルもリリース予定
アウディは、2019年のジュネーブモーターショーに4台の電気自動車を出展します。同社では、2025年に販売される新車の3台に1台を電動化車両にするとしていて、ローカルでのゼロエミッションという目標を掲げています。
新しい電気自動車シリーズである第1弾の「Audi e-tron」は、欧州から間もなくデリバリーを開始。さらに、2019年の後半には、クーペバージョンの「Audi e-tron Sportback」の市販バージョンを発表予定。
もう1台のEV「Audi Q2 L e-tron」は、中国で数週間以内に発表する予定としていて、同モデルも2019年度中にも納車を開始する予定だそう。2020年には「Audi e-tron GT」と「Audi Q4 e-tron」という2台の市販モデルもリリースする予定。
また、2019年には、ほぼすべての市場セグメントにおいてプラグインハイブリッド(PHV)の攻勢をかけるとしています。量産ラインナップに新しく追加されるハイブリッドバージョンは、Audi A6、A7、A8、SUVのQ5。これらの仕様もジュネーブモーターショーで一般公開されます。
すでに発売されているAudi A3とAudi Q7のプラグインバージョンも、技術面での改良を受け、2019年に再びオーダーができるようになるそう。 アウディでは、将来的にAからDまでの全セグメントに電気自動車をラインナップすることで、計4つの技術プラットフォームを用意。なお、このAセグメントとは、フォルクスワーゲングループが使っているクラス分けで、Aはいわゆる欧州Cセグメントに相当します。
「Audi e-tron」と「e-tron Sportback」は、アウディの「モジュラー ロンギチューディナル プラットフォーム」のコンポーネントが採用されています。
さらに、同コンポーネントと、主に駆動システム分野における革新的な技術によって、電動クワトロ4輪駆動を備えた電動SUVの独立したファミリーのリリースに成功。これらのモデルは、最大150kWの急速充電と長距離ドライブに対応可能な航続距離によって、日常ユースを完璧にカバーできるとしています。
アウディAGのブラム ショット会長は「将来、事実上すべての市場セグメントに、電気モーターと内燃エンジンを組み合わせたモデルが導入されます。それらのクルマは、電気コンセントから充電することができます」とコメントしています。
(塚田勝弘)