トヨタ自動車がコンパクトカーの商品構成・生産体制再編の一環で「ポルテ」「ラウム」のボディシェルを一本化した上で両車のフロントマスクを差別化、姉妹車として国内4チャンネルで販売するようです。
上記に先立ってラウムは昨年10月に生産を完了。(パッソ セッテも今年3月に打ち切り済み)
今回ボディが一本化される新コンパクトカーもスライドドアを持つ2ボックスタイプで、サイズは全長3995㎜(+5㎜)×全幅1695㎜(+5㎜)とほぼ現行ポルテ並み。
ホイールベースは新型カローラと同じ2600㎜(±0)。全高を使用性に配慮して1690㎜(-30㎜)とする一方で、室内高は「ミニバン並み」を確保しているのが大きな特徴とか。
生産工場は7月に発足する「トヨタ自動車東日本」の東富士工場が担当。搭載エンジンは1.3Lと1.5Lの2種類で、それぞれ新型カローラの1NRと1NZ型が搭載されているようです。
今回の新型でユニークなのがドア構造。車両右側の前後ドアは通常の横開き式ですが、車両左側のドアが現行ポルテ同様のスライド式の大型1枚ドアとなっている模様。
新型はトヨタ/トヨペット店とカローラ/ネッツ店の2系列で車名を差別化。
全4チャンネルで実質一つの車を扱うことで、総販売台数の底上げを狙う作戦のようです。
初代、2代目のラウムを気に入って乗り継いだ経験を持つ筆者としてはラウムの名が消える可能性が高いと聞いて何だか寂しい限りですが、新型にも「ユニバーサルデザイン」コンセプトが継承されているなら、ヨシとしましょう。
このクラスでは希少な広々とした後席足元前後スペースは大いに重宝する美点の一つ。ちなみに2代目ラウムを纏め上げた開発責任者はトヨタ86ですっかり有名になった多田氏。
発売は7月23日のようで、6月には受注開始となる模様。今後の動向が注目されます。
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