5月23日付けでMAZDAがFIATと業務提携。次期ロードスターをベースにしたアルファロメオ向けのライトウエイト2シータースポーツの開発・生産を担うことを発表した事で、今後の展開が面白くなりそうです。
と言うのも、FIAT傘下のスポーツカー部門であるアルファロメオのラインアップでMAZDAのロードスターに近いモデルと言えば現状ではアルファ・スパイダーが存在しますが、ご存知のとおり、このクルマは2.2Lと3.2Lエンジンを積むFF&4駆のスポーツカー。
車両サイズも全長4400㎜×全幅1830㎜と一回り大きく、一挙にダウンサイジングされるとも思えないので、今回の提携は新たな2シーターFRスポーツの開発に関するものと推測されます。
従ってMAZDAが現在開発中の現行ロードスターを更にダウンサイジングした次期型とプラットフォームを共用する比較的小型のFRスポーツモデルとなる筈です。
FIATも一からFRスポーツを新たに開発するよりも、世界で実績が有るMAZDAと手を組んだ方が効率的なのと、MAZDAサイドもプラットフォームが共通化できれば単独勝負するよりも生産量が見込めるのでコスト的にもメリットが見出せると言う訳です。
おりしも両社は経営的な観点で一層の効率化が必用となっているようで、そういった意味でも今回の業務提携は明確な目的を持つ理想的なコラボと言えるかもしれません。
両車はMAZDAの本社工場で生産することを想定しており、アルファ ロメオ向けの車両については2015 年に生産を開始するとのこと。両社の正式事業契約の締結は、2012 年後半を予定。また今後、本件以外にも欧州での協業の可能性を両社で探ることで合意した模様。
アルファロメオには独自のエンジンを搭載する予定とされており、次期ロードスターと共にこちらも大いに注目の一台となりそうです。