新しいスーパーカブのパワートレイン、5つのポイント

ホンダが世界に誇る名車、スーパーカブがフルモデルチェンジ、輸入車となってリーズナブルな価格に変身しました。

スーパーカブといえば経済性が魅力です。今回も30km/h定地走行燃費110km/Lという省燃費性能を誇るわけですが、やはり新しくなったエンジン、ミッションといったパワートレインが注目です。

高い環境性能と経済性を両立したポイントは以下の5点。

・最高出力を従来モデルの2.5kWから2.7kW(3.7馬力)に!
低・中回転域を重視したトルク特性としながら、高めたことなどで、さまざまな利用状況で力強い走りを実現しています。

・2段クラッチシステムと4速ミッションを新搭載
発進と変速でそれぞれ独立したクラッチ機構を備えたハイブリッドミッションによって、変速時のショックを軽減しているそうです。この2段クラッチにより走行中はリターン式で、停車時のみロータリー式になるそうです。

・ 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の採用
ホンダの登録商標であるPGM-FI(インジェクション)テクノロジーは従来モデルから引き継がれたコア技術だそうです。 

・キック始動可能なシステム
バッテリーが完全に放電した場合でも、キックによって始動ができるシステムをインジェクションながら採用していることでタフな用途に対応しています。

・ 低フリクション技術
クランクシャフトに対してシリンダーの中心をずらしたオフセットシリンダーにより膨張行程でのサイドフォースを低減、ローラーロッカーアームなどを採用による機械的フリクション低減は省燃費性能に効果的ということです。

もちろんエキゾーストパイプ内にキャタライザー(三元触媒)を装備することで排ガスを浄化、現代のエミッション性能を満たしているということです。

■スーパーカブ50/スーパーカブ110(本田技研工業株式会社)
http://www.honda.co.jp/SUPERCUB/

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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