レガシィ年改でD型へ。話題の直噴ターボエンジンとBRZの共通点とは?!


毎度おなじみ、5月の年改(マイナーチェンジ)によって現行レガシィがD型へと進化しました。

今回の注目点はパワートレインの一新。スバル伝統の水平対向(ボクサー)エンジンであることはもちろん不変ですが、初代レガシィから基本設計を同じくしてきたEJ型は2.5リッターターボに残るだけとなり、自然吸気エンジンは新世代のFB25型に、そして新たなチャレンジとして2.0リッター直噴ターボエンジンが搭載されました。

「2.0GT DIT」グレードが積む、その直噴ターボエンジンの型式は『FA20』となっています。

この型式、スバルBRZ(トヨタ86)とも同じなので、BRZ用エンジンをターボ化したもの、と思ってしまいがちですが、ボア×ストロークの86.0×86.0mmが共通なだけで実際にはエンジンブロックやピストンをはじめ、ほとんどのパーツが別物だということです。

オートマチックトランスミッションについても、BRZが6速ステップATなのに対して、D型レガシィ2.0GT DITは高トルク対応リニアトロニック(CVT)を組み合わせています。

では、D型レガシィの直噴ターボFA20エンジンとBRZの直噴FA20エンジンに共通したパーツはあるのでしょうか?

実はクランクシャフトが共通ということ。エンジン回転の中心ともいえるクランクシャフトがD型レガシィとBRZのパワートレインの主要パーツでは、唯一といっていい共通部品なのだそうです(画像はBRZ用FA20エンジン)。

かたや7000rpmで最高出力を発生する高回転指向のBRZと、400N.mという大トルクを誇るD型レガシィ。それぞれの負荷を受け止める強さを持つクランクシャフトなのです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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