BMWとダイムラーが共同で超軽量EVの開発に着手

ドイツを代表する自動車メーカー、BMWとダイムラーが共同で都市型EV(電気自動車)の開発をはじめるという発表がありました。

そのプロジェクト名は『Vision.M』、この2社だけでなくミュンヘン工科大学をはじめとした教育機関、そしてコンチネンタルやシーメンスといった有力サプライヤーも参加社に名を連ねています。さらにドイツ政府も関わり、総予算1080万ユーロというビッグプロジェクトということです。

BMWといえば『BMW i』という電気駆動ブランドを立ちあげています。

ピュアEVのコンセプトカー「BMW i3」は、2011年の東京モーターショーで目にしたという人も多いでしょう。

またダイムラーは、スマート・ブランドでEVを実際に走らせています。

日本でも実証実験が行なわれたので、その走りを目にしたことがあるかもしれません。

しかし、今回のプロジェクトである「Vision.M」はこうした既存のEVとは違うステージを目指したもの。

発表によると、従来のEVはエンジン車の派生モデルであるものが多く、どうしても重くなりがちということ。一方で都市型EVとして開発された小型車は安全性において最低レベルを満たしているに過ぎないといいます。

そこで、この「Vision.M」では都市型EVとして個人モビリティの用途を目的に、安全基準を満たし、さらに軽量に仕上げるという設計を目指すということ。具体的には車両重量はバッテリー抜きで400kgを目標としているそうです。またモーター出力は15kW程度を想定しているといいます。

航続距離の目標次第ですが、軽いボディでローパワーということからバッテリー総電力量もそれほど要求されないと考えられるので、バッテリーを含めた総重量は500kg程度と予想されます。

風力や太陽光発電などの再生可能エネルギーに積極的というドイツらしい超軽量EVプロジェクト、BMWとダイムラーが手を組んだということからも大いに期待したいものです。

参考までにBMW i とsmartのEVイメージムービーを紹介します。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也

山本晋也 近影
日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。