中日本自動車短期大学(NAC)はクルマの宝石箱や〜!

中日本自動車短期大学へOPTION2 7月号(6月11日発売)掲載分の取材に、同行しました。

中日本自動車短期大学=NACは、NAC ENJOY CUPをメインサポートしている自動車業界を目指すヤングのための短大です。

自動車短大ってこれまで行ったことなかったのでどんなところか非常に興味あります。

まずは、カスタマイズやオリジナル車両を作っちゃう、自動車工学科 車体整備士コースの工房へ。

おー、ショーで見かけるような一見変わったクルマがゴロゴロしてます。

RX-7(FC3S)をベースのピックアップは、スムージングしたドアのヒンジを前後逆にしてスーサイドドア(前開きドアのこと)にしてあります。

 

こちらは日産キャラバンのチョップドルーフ。

三菱ジープのフルレストア。雰囲気あっていいですね。

古き良きアメリカ車といえば、ムダとも言える巨大なボディも魅力のひとつ。

ですが、こちらはEVエコランのために作ったちっちゃなサイズ。右の男は中肉中背です。

ダイハツハイゼットベースのEVです。

EVレース用に板バネは取っ払い、車高調に変更してあります。

ルパン三世でもおなじみ、メルセデスベンツSSK風のこのクルマは、ベース車はなくゼロから作ったオリジナルカー。SSKの3/4サイズだそうです。

スバルR2ベースのEVレース車両はまだまだ制作途中です。

 

では、次にNAC自慢のモータースポーツエンジニア学科の実習風景にお邪魔します。

フォーミュラマシンが鎮座します。

この車両は実際に学生が中心となったチームでスーパーFJに参戦しているそうです。

学生ながら本格的にフォーミュラレースのチームとして携われるなんて、なかなかできませんよね。この他にもスーパーGTやポルシェカップなどのピットでも実線実習があるそうです。オモシロそう。

 

そして、NACには、ナントフェラーリが4台もあるんですね。

ロールスロイスもレストア用にあります。

マセラティボラは学生の手でルーフ部分をステンレスに変更されています。

これは知りませんでした。オーストラリアのユリーカーだそうです。

実はここのフェラーリ、3台は学生の実習に使用され、エンジンやミッションを降ろして整備されたそうなんですが・・・。

その後、エンジンがかからなくなっちゃったそうです。ま、だからといって怒られるとか、弁償しろっていわれるわけではありませんのでご安心下さい。ただし、在学中はネタにされるとのこと。

 

自分も、もし若ければこの道に進んでみるのもありかも、という気がしました。もしそうならNACは設備的にも雰囲気もイケてる気がします。就職率もかなりいいようですしね。

(小林和久)

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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