過去にも取り上げているが、その奇妙なカタチで話題を集めている日産デルタウイングのルマンカー。セブリング12時間耐久でのデモラン映像とともに、気になるエンジンについての情報も盛り込んだ映像が公開された。
フロントタイヤがまるで一輪に見えるほど狭く配置(実際には二輪)されているので「タイトなところは曲がれないのでは?」と言われていたが、この映像ではシケインもなんなく曲がっている。
またガレージに入るシーンでは、フロントタイヤがしっかりと操舵しているのも確認できる。
そして気になるエンジン。
デルタウィングはもともとインディカー候補として開発されていたという経緯もあり、はたしてエンジンはすでに開発されているものなのか?、それとも新たなエンジンを積むのか? 日産製だとしたら新開発のレーシングエンジンなのか……。
当初の発表では明確にされていなかったが、この映像では、既報の通りに日産製1.6Lターボエンジンを積んでいること、そのエンジンはジューク譲りのユニットと表現された。
実際にどこまでジュークの直噴ターボエンジン「MR16DDT」をベースにしているかどうかは不明だが、レーシングスペックで300馬力に対し市販車のカタログスペックで190馬力を出しているのでベースになっているのは確実。
今後はトルクベクトルも含め、ジュークとの関連性が取り沙汰されることになりそうだ。
(山本晋也)