「とうもろこし畑に作られた工場」スバル米国生産拠点が25周年を迎える

米国インディアナ州ラフェット市にある、スバル(富士重工業)の北米生産拠点、Subaru of Indiana Automotive, Inc.(以下、SIA)が、今年で創立25周年を迎えることで3月16日(金)に式典を行いました。

SIAは1989 年からレガシィを、1995年からアウトバック、2005年からトライベッカを生産し、スバル車の生産は2011年暦年で過去最高の16万1716 台(対前年比102.3%)となり、1989 年の生産開始から累計で約211万台となりました。

そもそもSIAは、当時関係が深かったいすゞと合弁会社として1989年に完成しました。いすゞは2003年に撤退しています。

現在、SIAは廃棄物の削減活動など環境負荷の低減に積極的に取り組み、2005 年にゼロエミッションを達成。現在も「埋立ごみゼロ」を継続しているなど環境に配慮した工場として有名です。

そのSIAが現在の場所に進出することが決まったのは1986年11月のこと。
いくつか候補地があったなか、最終的な決め手は良質な労働力が確保でき、米ビッグ3の工場が近いため部品調達が便利、また文化環境が良いことなどが理由になったといいます。


工場が建てられる前、同地はこんなとうもろこし畑でした。


これはSIA建設中の工場用地。


そして完成したSIAの全景です。

SIAのトム・イースターデー執行副社長は「今日SIA はひとつの重要な節目を迎えた。SIAは1987 年3月17日の設立以来、“我が社の発展を通じて社会のために役立つこと” を使命として日々取り組んできた。そして設立から25年を経た今日、我々はその使命を忠実に守り続け、SIAは過去最多の従業員を雇用し、過去最高の生産台数を記録、そして品質と安全および環境活動において、自動車業界をリードしている」と述べました。

北米では日本とくらべはるかにイメージが高いスバルにとって、SIAは今後も重要な拠点とし発展していくのでしょう。

【クリッカー編集部】