春こそ気をつけたい マジ泣けた雪道の思い出・その2【車中泊女子の全国縦断記】

志賀高原
志賀高原でブリザード

某年04月26日の停泊地・道の駅『あらい』(新潟)、雷雨。
草津(群馬)で合流する予定の知人に電話したら「こっちは晴れてて暑いくらいだよ!志賀高原もバッチリ見えてるし」との事だったので、しばらく雨が弱まるのを待っていざ出発。

 

標高1000mあたりから雨がみぞれになり、1500mあたりから雪になり…
志賀高原、2000m到達。吹雪。

2度目の雪道だけど、前回とは比べ物にならないくらいヤバイ。真っ白で何も見えない。正直、恐怖で足が震えました…。
車もめっきり減って、途中でカーナビも「引き返せ」って言ったんですけど、もう戻るに戻れず。
長い下りにさしかかると微妙に滑っていき、大ピンチ。何しろノーマルタイヤ(M/Sではありますが…)!
左にはワイヤーのガードレールがあったのですが、キャンピングカーは重量があるし壊れたら怖いので、するすると右側のコンクリート壁に寄っていって、その下に積もってる雪で止まることに成功。
壁まであと10cmだった…(ToT)

でも、止まったはいいけど今度はリスタートできない。
ギアをバックに入れてソロ〜リ、アクセルを踏む。きゅるきゅる空回り。
うーん、困った…誰も通らないし。これは諦めるしかないか?
しばらくして、四駆の方が「引っ張りましょうか?」って言ってくれたんですけど、重すぎるし、何より引っ掛ける場所がない。
こんな豪雪の中、お言葉をかけてもらっただけで勇気百倍です!

気を取り直して、止めてくれた雪を押しのけて無理矢理脱出しました。
さすがは6800cc。下りでよかった?

写真はトイレ休憩した駐車場です。
あんまり豪雪っぷりが伝わらない写りで納得いかないんですけど(笑)
3mくらいの雪壁もあったんですよ!

そして安全のために迂回した『万座ハイウェイ』(¥1,020)を降りたら嘘のように雨が止んで虹が出てました。
泣けた。マジ泣けたっス。

這々の体でようやく知人と合流。
草津でも電話の後から曇り始めて雨が降ったらしく、「すまないことをしちゃった」としきりに謝られました。
いや、冬期閉鎖解除=雪がないと思い込んでた肥後っこがいけないんです…。
春スキーができるんですから、そんなワケないですよね。
ウィンタースポーツにも縁がないから、まったく思いつきませんでした…。

とにかく無事に越えられて、よかったです。
この経験を活かして、高地に行く時はもっと下調べするようにします。

(松本しう周己)

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この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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