これは珍しい!古いスクーターを電動にするコンバージョンキット【東京オートサロン2012】

オールジャンル、カスタマイズカーの祭典「東京オートサロン」ではありますが、二輪が展示されていたり、スリーターのドレスアップパーツがあったりと、四輪以外の情報もところどころで見ることができたりします。

 

ここで紹介するのは、二輪の最新トレンド「電動バイク」を自作できてしまうかもしれないパーツの話。

 

このパーツを見つけたのは世界中からユニークなパーツを紹介しているワークスハウントのブース。

スクーターの構造を知っている人からすると、非常に見慣れたベルト式CVTのカバーを外しただけに見える、このアイテムですが、よく見ると本来であればエンジンがある部分(左側)に空冷フィンのついたケースが確認できます。

 

そう、ここには電気モーターがセットされているのです。最近の電動スクーターはインホイール式が主流といえる状況ですが、エンジン+CVTの内燃機関スクーターとは構造がかなり異なるので古いモデルを電動にコンバートするのに利用できるパーツというのは少ないのも事実。

 

一方、APAX’Powerによる、このCVTユニットは、直流モーターとCVTをユニット化することで、従来からのエンジンスクーターとそっくりそのままパワートレインを置き換えることが可能といいます。つまり、取り付け部分の寸法があっていればボルトオンで電動スクーターへコンバージョンできるというわけ。

 

さらにモーターのコントロールユニットはパソコンで制御を書き換えることができるので、まるでROMチューンのごとく自分好みのセッティングにできるというのもオートサロンに集うクルマ好きには刺さるポイントかもしれません。

 

このコンバージョン的なユニットに、ワークスハントが扱っているカートリッジ式のリチウムイオンバッテリーを組み合わせれば、かなり使い勝手にすぐれた電動スクーターを自作できるかも?

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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