核家族や一人暮らしが増えた昨今、本格的なおせち料理を手作りする家庭は少なくなったと思います。
わたしが子どもの頃は母も頑張って作ってくれたりしましたが、それも毎年ではなく、だいたいは既製品を詰め合わせるのが定番でした。
親戚や友だちが集まる予定でもなければ大層な「おせち」は余ってしまうので、一人暮らしの間はほとんど食べた記憶がありません。
現在は父と二人暮らしなわけですが、今やデパートだけでなくコンビニやネットショップでもおせち料理を販売するご時世、ピンからキリまでよりどりみどりでどうしようか迷ってしまいますね。
例年は父の知り合いの飲食店に頼んでいたのですが、そこがやめてしまったので道の駅『七城メロンドーム』のおせちを予約しました。(実家は熊本です)
だいたい2〜3人前くらいでしょうか? 一段で¥8,500と結構なお値段なのですが、簡易的なものでも「重箱」に入っていると気分が違いますね。重なってなくても(笑)
本来は、めでたさを「重ねる」という意味で重箱に詰めるものなんだそうです。
おせち料理には、ひとつひとつ縁起担ぎの意味があります。
巻き物(書物)に似た形から、知識が増えることを願う『伊達巻き』。
『昆布巻き』は、「よころぶ」の語呂合わせ。
『なます』は、お祝いの水引に見立てて。
「マメに働く」=豆、腰が曲がるまで長寿を願う=海老、先を見通せる=蓮根などなど、ほどんど駄洒落ですが(笑)
『七城メロンドーム』のお節も、一段ですが(しつこい)ひと揃い入っていました。鯛がなかったくらいかな。
ごくオーソドックスで道の駅らしさというかオリジナリティがないので、もっと地元特産品をアピールした内容にしてもいいのになぁと思いました。蓮根は、熊本名産『からし蓮根』でしたけど。
『メロンドーム』なんだから、小玉メロンひとつくらい付けてくれてもいいのになぁ。
(松本しう周己)
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