2020年からクルマの燃費に新基準!?。でもそれって、誰のため?

もちろん、クルマの燃費はいいに越したことはありません。でも、これってどうなんでしょう?

8月19日付けのサンケイニュースによると、
「国土交通省と経済産業省は19日、自動車燃費について2020年度までに09年度実績比24・1%の改善を義務付ける新基準の原案をまとめた。今後、幅広く意見を募集するなどして最終案をまとめ、早ければ来春から実施する。新基準では、20年度までにガソリン車で1リットル当たり20・3キロメートル走れるようにする。現行基準では15年度までに17・0キロメートルを目標としており、メーカーはさらに厳しい基準をクリアしなければならない。」とのこと。

燃費がよくなるならいいじゃん!……と思いがちですが、政府がこんなことしなくてもメーカーは燃費のいいクルマを作りますよね。市場がそれを求めているんだから。
クルマ好きとして心配するのは、この基準のおかげでハイパフォーマンスカーが減ってしまうのではないかということ。

燃費がいいクルマが欲しい人は、それを選べばいいだけ。
でも、燃費よりも走行性能を重視する人にも自由にクルマを選ぶ権利がある。
ボクはそう思います。

よくわからないのが、どんなメリットがあってなんのために燃費を縛るのかということ。
二酸化炭素削減のため? 産業を活性化させるため?

その前に、国会議事堂周辺のハイヤーにアイドリング禁止を徹底させたほうがいいんじゃないんですかね。

(工藤貴宏)

 

 

 

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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