その昔モーターファン誌には、兼坂弘さんのエンジン解説が掲載されていました。
兼坂さんにかかると、難しい専門的な内容でもわかりやすかったですよね。メーカーの技術者を「メーカーのコドモタチ」と呼び、愛情込めた毒舌でエンジンを一刀両断するのが、兼坂節でした。
ちなみにネットで著書の「究極のエンジンを求めて-兼坂弘の毒舌評論」を調べてみたら、1万~1万5千円の値が付いていました。
(^_^ゞさすが~
さて最近では、モーターファン・イラストレーテッドで畑村耕一さんが、厳しくもわかりやすく、「毒舌がマイルドになった兼坂さんの文章みたいだなぁ~」と思っていました。
少し前に発売された「博士のエンジン手帖」は、これまで畑村さんが同誌で執筆した27基のガソリン・ディーゼルエンジンやハイブリッドシステムに関する解説の総集編です。
エンジンやミッションにおける構造の特徴から、性能上の得手不得手、更には開発の思惑や実用性まで、バッチリ網羅されています。(^.^)
VWの直噴+過給+ダウンサイジング戦略や、トヨタ・ホンダのハイブリッド戦略、国産ディーゼルの真実、可変バルブやミラーサイクルのポテンシャル、EVの実力など、内容も多義に渡って盛り沢山~。
また畑村さんと、兼坂さんやスカイアクティブで注目のマツダ人見さんとの人間関係も、さりげな~く記されています。
(^0_0^)こちらもなるほどです~
なお個人的に気になるシステムは「ホンダハイブリッド+6MT+ターボ」でして、排気エネルギーによる更なる効率化とパワーアップを夢見ています。
(・o・)ゞ
震災で販売が遅れたそうですが、もう「なるほど~」という頷きの連発で、面白さのあまり一晩で読み切ってしまいました。
(^o^ゞ
ちなみに良く見ると、この本も「モーターファン別冊」なんですね。エンジンの総括的な内容で、まさに「目から鱗」のお薦め本です!
(拓波幸 としひろ)