もうすぐ旅生活1ヶ月目【車中泊女子の全国縦断記】

5月15日に熊本を出発し、早3週間が過ぎました。

もうすぐ1ヶ月になろうとしているのに、旅生活に関する記事はほんのちょっとで済みません!
(前回、できれば毎日更新と意気込んでいたのに…)

旅生活10日目』の記事の後、滋賀県高島市に1週間、和歌山県かつらぎ町に3日間お世話になっていたので、“旅”というには大人し過ぎますが、ダイジェストでお送りします。

まず高島市ですが、1週間ほぼ雨でした。
高島市は琵琶湖西、特に安曇川(あどがわ)という地名が示す通り、お天気には恵まれない地形のようです。
湖東に比べて湖西がなかなか発展しないのも、そうした理由がひとつにあるそうです。
お天気がぐずつくと農作物も育ちにくいですもんね。

 

針江 生水の里
夏には小さくて可憐なバイカモの花が咲きます

そんなワケで、ずっと知人宅でお仕事したりして過ごしていたのですが、2日だけ晴れ間が見れたので、近場の神社や針江地区にある生水(しょうず)の里を見に行きました。
生水の里には比良山系の伏流水が豊富に流れていて、水路をまたぐように川端(かばた)と呼ばれる小さな小屋を建て、そこを炊事・洗濯場に利用している、珍しい風習が残っている地域です。
それが各家庭にあり、中を見学したい場合は「生水の郷委員会」に申請し、ボランティア(一人¥1,000)に案内していただきます。
ただ周辺をてくてく散策するだけなら構いません。

ちなみに安曇川には道の駅『藤樹の里あどかわ』があります。
入浴施設は道の駅から1〜2kmで『サウナあど川』(入浴のみは¥500、サウナ・岩盤浴は¥1,000)、湖畔方面に3〜4kmで『宝船温泉 湯元ことぶき』(入浴¥700)があり、道の駅周辺に大型スーパーやTAUTAYAなどもあるので便がいいです。

 

 

高野山
そびえ立つ杉林の中を歩く

お次は和歌山県かつらぎ町の知人を訪ねました。
旅生活を始めた2005年に旅先で知り合って、早いものでもう6年。熊本にも何度も遊びに来てくださり、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいています。
今回お引っ越しされたお祝いに、父もパジェロで駆けつけました。

和歌山と言えば、世界遺産『高野山』。キャンピングカーで行くのは道が険しいので、パジェロに便乗。
さすが有名観光地、土曜日ということもあり観光客で大賑わいでした。駐車場が広いうえに無料というのは嬉しいですね!
ここには織田信長も明智光秀も、豊臣家も徳川家も、赤穂浪士も浅野家も、いーっぱいお墓が混在しています。
不思議な光景のようで、これが本当の「つはものどもが夢のあと」?!
弘法大師の懐の深さを感じます。

 

丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)
丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)

更に、天照大神の妹姫・丹生都比売(にうつひめ)を祀る丹生都比売神社へもお参り。ここも世界遺産に含まれています。

創建年代は不詳ですが、空海が高野山金剛峯寺を開く際に神領の一部を寄進したと伝えられ、高野山の鎮守神とされました。
丹生都比売神社境内は、2002年(平成14年)国の史跡に指定されています。

拝殿前にある輪っかは無病息災を願って茅で作った大きな輪をくぐる『茅の輪くぐり』というものです。
正式な作法では8の字に廻るのですが、ただ輪を潜っただけでもご利益があるそうですよ。
要は信心が肝心?!


 

 

十五社の大楠
十五社(じごせ)の大楠

翌日曜日は、十五社の楠/粉河寺/根来寺へ。

笠田(かせだ)小学校そば、妙楽寺(小さなお堂です)のたもとに佇む『十五社(じごせ)の楠』は和歌山県の天然記念物、幹周/13.4m、樹高/20m、樹齢/600年以上で全国43位/近畿1位の大楠!
巨木好きにはたまらない場所です。この樹だけ残って、あとは住宅地…というのも感慨深いです。

 

 

 

 

 

 

 

粉河寺(こかわでら)
正面が粉河寺(こかわでら)本堂

粉河寺(こかわでら)は天台系の寺院で、西国三十三箇所第三番札所。山号は風猛山(ふうもうざん/かざらぎさん)、宗派は天台宗系の粉河観音宗総本山。
重要文化財揃いの歴史ある古刹で、敷地がとっても広いです。じっくり散策するには半日はかかりそう。

 

 

 

 

根来寺(ねごろじ)
根来寺(ねごろじ)、左が大塔

根来寺(ねごろじ)は新義真言宗総本山の寺院で、山号は一乗山、詳しくは一乗山大伝法院根来寺。本尊は大日如来、開山は覚鑁(かくばん、興教大師)です。
興教大師覚鑁(こうぎょうだいしかくばん/康治2年<1143>没)上人の御廟所(ごびょうしょ/お墓)『奥の院』周辺の杉林の空気も独特な雰囲気です。
こちらもかなりの広さなので、ひとつひとつ堪能したい方は粉河寺とセットで1日がかりで見に行かれることをおススメします。

 

 

まるむか
中華そばと「まんま」の店『まるむか』

ラストは、かつらぎ町にある和歌山ラーメン店『まるむか』です。
醤油とんこつスープに細麺ストレート、九州とんこつ育ちのわたしとしては、脂っこさや臭みもなく上品な味わいでした。
一緒にオーダーしたミニ丼『しらすまんま』の美味しさにはノックアウト。卵の黄身と合うのかな?と思っていたのですが、専用の醤油も相まって見事にマッチしていました。
道の駅『紀ノ川万葉の里』から2kmくらいです。

 

現在は移動を開始して、南紀方面を走っています。
また次回をお楽しみに★

(松本しう周己)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/06/09/32639

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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