島根の道の駅ピックアップ『むいかいち温泉』【車中泊女子の全国縦断記】

道の駅『むいかいち温泉』
道の駅『むいかいち温泉』

前回の道の駅『ピュアラインにしき』から国道187号で、これまたちょっとした山道を走って道の駅『むいかいち温泉』にて停泊。
こちらは2010年4月オープン、わたしは初訪問です。中国自動車道『六日市』インターから約1kmという便利な場所にあります。

 

一瞬、駐車場がかなり狭い!?と思ったのですが道の駅の裏手に第2・第3駐車場がありホっとしたのも束の間、大型車は2台分しかありませんでした。

道の駅は新しいのですが道の駅自体は小さくて狭くて品揃えもわずか、巻き寿司などの総菜やパンが高価でビックリしました。
周辺にコンビニもスーパーもないからでしょうか。

訪れた日(10月9日)は、ちょうど広島刑務所後援による『刑務作業製品』の展示即売会をやっていました。
木工芸品などなかなかイイ仕事っぷりだったのですが、こちらも高価で手が出ませんでした…。

『むいかいち温泉ゆ・ら・ら』
『むいかいち温泉ゆ・ら・ら』

どちらかというと、併設の『むいかいち温泉ゆ・ら・ら』がメイン施設といったところ。
宿泊、日帰り入浴、温水プール、レストランを併設。駐車場も大半は『ゆ・ら・ら』のものと思われます。

 

お洒落な外観とは裏腹に、入り口すぐが喫煙所になっているのでドアが開いた瞬間タバコくさくて、そこを通らないといけないというのが非喫煙者には難点。
たいていは外側にあるか、館内の奥まった場所に別室を設けられていることが多いので珍しいですね。

入浴料は¥600、温水プールもセットだと¥1,100。
靴ロッカー(¥100コインリターン)鍵と脱衣ロッカー鍵を交換、脱衣所はスポーツ施設みたいな感じでちょっと狭苦しいです。
シャンプー/リンス/ボディソープ(馬油シリーズ)、ドライヤー、綿棒、洗顔などアメニティ完備。
館内も浴室も広いのに洗い場は10くらいと施設の規模にしては少なめ。サウナ、水風呂、泡風呂、露天風呂と、浴場はゆったり寛げます。

道の駅(物産館)の別名は『やくろ』というのですが、吉賀町の民話から名付けたそうです。
悪行を重ねていた八久呂鹿/八畔鹿(やくろしか、やつぐろのしか)が藤原在原公達によって退治されたという内容で、『吉賀記』という江戸時代の地方誌にも記されています。
なるほど地名も島根県“鹿足”郡吉賀町で、吉賀も元は“良鹿”から来てるんだとか。

吉賀町には、白谷神楽社中/抜月神楽団(石見神楽の継承団体)/黒渕神楽社中などの県・町の無形文化財があり、道の駅に隣接する研修室で練習が行われていました(どの団体かは分からなかったのですが)。
島根県は出雲、石見(いわみ)に代表されるように神楽が盛んなところで、『陰陽選抜神楽競演大会』は吉賀町で開催されています。
特に今の時季は秋祭りで毎週末どこかしらで神楽の奉納が行われています。

道の駅の道向かいに『五龍山新宮神社』が鎮座しているのですが、ちょうど10月9〜10日が例大祭(という張り紙がしてあった)で、まさにその9日に停泊していて10日にお参りしたのですが、お祭りも神事もそれらしいものはひとつもなく、ひっそりしていました。
どこでやってたんだろう…?

(松本しう周己)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/10/11/69846

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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