いすゞ117クーペって物心ついた頃から「外車みたい・・・」って思ってませんでしたか?
ワタクシはずーっと思ってましたが、それがジウジアーロのデザインのためである、というのを雑誌で知りました。デザイナーってのは絵を描く人かな、くらいのイメージでしたが。
で、その後、免許を取って初めての愛車を探してたときに、かなりの中古車となっていた117を試乗しました。美しいボディは健在で、低いシートに座ると「お、あの憧れのクルマからの視線はこんなに低かったんだ」と感動しました。いわゆる中期型というんでしょうか、手作り時代と角目時代の間のやつです。でも、走り出すとハンドルも、クラッチも「体を鍛えるために作られたのか?」と思えるくらいに重く、ちょっと走っただけでは「見た目だけで中身はやっぱりフローリアンなんだ」という印象だけを残しちゃいました。そのクルマのコンディションが悪かったんでしょうが。
でも、やっぱり今見ても美しいです。なんでこんなに見た目のバランスがいいんでしょうか。
そして、117クーペの後継として登場したピアッツァもまた、ジウジアーロのデザインとされています。
当時は、117のようにクーペでもないし、かといって速そうなスポーツカーのスタイルでもないので「なんだハッチバックじゃん」としか思いませんでしたが、今見るとなんだかカッコいいです。薄目を開けたようなヘッドライトがなんとも印象的でしたが、裏側は初めて見ました。
こんな風に左右つながってひとつのモーターで動くんですね。
2代目ピアッツァは中村史郎さんのデザインと何かで読んだことがありますが、比べるとどうしても「やっぱり外人さんのデザインはいいのかな」と思っちゃいました。
このクルマはターボモデルです。
価格は79万8000円で、走行なんと6万4000km!
ちょっとぐらっと来ちゃいました。
(小林和久)