キャンピングカー車中泊生活も熊本を出発して11日目、兵庫県の道の駅『但馬楽座』に停泊させていただいていたところ、一本の電話が。
昨年末に講演会を依頼してくださった、鹿児島のHさんからだった。
「もしかして目の前にいるキャンピングカーって、しうさんじゃないですか?」と。
なんと熊本と鹿児島から、それぞれ別の日に出発し何の連絡もせず旅をしていたのに(わたしはHさんが旅に出たことも知りませんでした)、こんな偶然があるのだろうか。
日本は広いようで狭いのか、はたまた不思議なご縁で繋がっているのか。
Hさんのキャンピングカーは自作!
ベース車両はスズキ キャリーで、幌を三重にして間に発泡スチロールやプラダン(プラスチック段ボール)という素材を入れることで断熱・防寒対策をしています。
車内には地デジ対応のテレビと家庭用のパラボラアンテナも装備しているのですが、停泊地の近くに大きな建物などがあると必ずしも受信できないという難点も。
自動追尾のアンテナは高額なので、しばらくはこのまま我慢するか、どうしても見たい番組がある時は移動するしかないようです。
照明はガーデニング用のソーラーがついたものを幌のフレームに引っ掛けて使用しています。LEDです。
ガーデニング用の照明は暗くなると自動的に点灯し、あとは外が明るくなるまで点きっ放しなものがほとんどですが、スイッチがついている商品も稀にあるそうです。
これは関東近郊に多いホームセンター『ケーヨーD2』で見つけたと教えていただきました。
ホームセンターも『Homac』『PLANT』『ジョイフルホンダ』『コメリ』『ナフコ』などなど地域によって品揃えが違うので、旅の途中で立ち寄ると思わぬアイデアが生まれたりします。
電源は、軽自動車用のバッテリー3個をサブとして設置し、走行充電だけで賄っているそうです。
自動車工場からは「ダイナモが傷む」と敬遠されたそうですが、すでに4年以上が経っても今のところ問題はないとのことです。(もちろん自己責任ですが)
細かなところにも工夫が盛り込まれた自作キャンピングカーを見学させてもらうと、勉強になります!
Hさんは鹿児島県霧島の観光案内所隣で焼き芋屋さん(夏はかき氷)を営業されています。
新燃岳の噴火により観光客が激減し、更に東北大震災での自粛ムードが追い打ちをかけている現状ですが、少しづつ回復の兆しもあるそうです。
そういった体験からも、東北大震災一連の出来事はひと事ではないと語っておられました。
ちなみに今回は珍しく夫婦二人旅だそうですが、ずーっと一緒ではなく、時には子どもさんのところに遊びに行ったり、奥様だけ飛行機で札幌にワープしたりする予定。
それが円満に旅を続けられる秘訣かも?! 勉強になります…。
(松本しう周己)