中国のレアアースに頼らずEV&ハイブリッドを作る方法

ハイブリッド車やEV車のモーターを作るのに現状では 『レアアース(希土類)』 が不可欠。
強い磁力と耐熱性が求められる自動車用モーターの永久磁石を作る際にネオジム (Nd)  やディスプロシウム (Dy) などのレアアースが必要となります。

例えば プリウス の場合,1台当たり 1kg の「ネオジム」を使用しているとのこと。 勿論、日産 「リーフ」やホンダの「インサイト」,GMの「シボレー・ボルト」等にも使用されているようです。


プリウスのモーター部

ところが、昨年発生した沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を機に、世界供給の約90%以上を生産する中国からのレアアース輸入が一時滞った経緯があり、その後も中国は採掘時の環境汚染や将来の資源枯渇などを理由にレアアース輸出を大幅削減中で、レアアースの確保が先行き不透明になっています。

勿論、日本だけでなく欧米諸国も影響を受けており、今後のHVやEVの生産に直結するだけに世界的な問題となりつつ有ります。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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