ピニンファリーナがBOVET第2弾の腕時計をデザイン

 

ピニンファリーナとスイスの時計メーカー、ボヴェ(BOVET 1822)は2月2日にクロノグラフ・カンビアーノ・エディション2011(Chronograph CAMBIANO edition 2011)を発表しました。カンビアーノとは、ピニンファリーナのトリノの本拠地の地名です。

実はピニンファリーナは、昨年2010年に創立80周年を記念して、ボヴェとのコラボレーションで、トゥールビヨン・オタンタを製作しました。このオタンタとは80を意味するイタリア語で、機械式時計の機構であるトゥールビオンを冠しています。

ボヴェの特徴は、リューズを12時の位置(頭頂部)に持つことで、当時のポケットウォッチ(懐中時計)からの伝統であるスタイルを残しています。このトゥールビヨン・オタンタはこれもボヴェの特徴であるスケルトン構造を利用しコンバーチブル・ケースを構築し、表示部をリバーシブルとするだけではなく、バンドを外してポケット・ウォッチや据置式のミニチュア・ウォッチになる構造を持っています。

最新のカンビアーノ・エディションも、腕時計のほかにミニチュア・ウォッチそしてポケット・ウォッチとしても使用可能となっています。またクロノグラフであることから、ストップ・ウォッチ(スポーツ・カウンター)としても利用できるとのことです。

ところでこのピニンファリーナ社は、フェラーリをはじめとするカーデザイン専門の会社と思われがちですが、クルマ以外のデザインを手掛けるピニンファリーナ・エクストラという会社を持っています。歯ブラシから建物に至るまで様々なデザインを手掛けています。有名なところでは2006年トリノ冬季オリンピックのトーチや、トリノを本拠地とするサッカークラブチーム、ユベントスのスタジアムもピニンファリーナが手掛けました。

(MATSUNAGA, Hironobu)