世の中のお父さん全員がクルマに興味があったり詳しかったりするわけではありません。例えばモーターショーに行ったとき子供から「お父さん、●●はなぜ××なの?」と聞かれ、「いや、これはその、あれだから…」などちゃんと答えられない場合、お父さんの株は下がりまくりです…。
しかし今回のダイハツブースは、そんなお父さんやクルマに詳しくない女子などが来場しても展示物がどのようなものかわかるように工夫されています。
ブース自体のテーマは「Big answer from small(ビッグアンサー・フロム・スモール)」。これはコンパクトカーが得意なダイハツ自身と、上に書いたクルマがわからない人たちで展示物のたいする疑問をわかりやすく解説する工夫が多くなされていることを示しています。
ブースのデザイナーに話をきくと、とくに来場者との距離を近くすることにこだわったといいます。ブース内にあえて展望室をつくり、全体を見ることができるようにしたり車両を説明してくれるモニターにはあえて親しみやすくなるようイラストで展示車を表したりしています。
くしくも隣は各方面で話題となっている国民的猫型ロボットキャラを全面に押し出したトヨタブース。
メディアデーですらキャラクター目当ての来場者が多かったことを考えると、一般デーには子供が数多く来ることは間違いないでしょう。
しかしトヨタブースをみた、ある広告代理店の関係者は「(猫型ロボットを使った展示方法やCMは)あれクルマのことを知らないプランナーが手がけているんですよ。たしかに注目はされますけど来場者がクルマに目がいくか疑問です…」と話していました。
クルマ離れが進んでいるといわれるなか、将来、子供たちにクルマに興味をもってもらうためにはキャラクターに頼るよりダイハツの展示方法のほうが効果的なのではと感じました。
【クリッカー編集部】