フォルクスワーゲンが電動SUVの「ID.4」とシステム出力462PSを誇る「トゥアレグ R」を発表【新車】

■ID.4の航続可能距離は最大500km

ジュネーブモーターショー中止に伴い、各メーカー(ブランド)は、ストリーミング配信などで新型車を披露しています。フォルクスワーゲンは、新型電動コンパクトSUVのプロトタイプである「ID.4」を発表しました。

フォルクスワーゲン アイディ フォー
フォルクスワーゲン「ID.4」の外観

同ブランド初となる電動SUVである新型「ID.4」は今年導入予定としていて、「ID.3(アイディ.3)」に続くこのプロトタイプは、新しい「モジュラーエレクトリックドライブマトリックス(MEB)」による2番目のモデル。

フォルクスワーゲンのラルフブランドシュテッターCOOは「ヨーロッパ、中国、米国でID.4を生産、販売します」と発表しました。同氏は、続けて「卓越したエアロダイナミクスによりCD値が改善、ID.4の航続可能距離は最大500kmにも達する」とコメント。

フォルクスワーゲン アイディ フォー
フォルクスワーゲン「ID.4」のリヤビュー

新型「ID.4」は、まず後輪駆動モデルとして発売され、後日、電動4輪駆動バージョンも追加されます。高電圧バッテリーをアンダーボディの中心近くに搭載することで、低重心化と非常にバランスの取れた軸荷重配分を実現し、ドライビングダイナミクスが最適化されています。

他のすべての「MEB」モデルと同様に、コンパクトな電動駆動技術を採用することにより、広々とした室内スペースを実現。また、フルデジタルコックピットは、主にタッチスクリーンとインテリジェントで直感的なボイスコントロールによって操作できるシンプルな構成になっています。

トゥアレグ R
新型「Touareg R」。現在、トゥアレグは日本に導入されていない

今回のストリーミング配信では、「ID.」モデルだけでなく、ハイブリッド駆動システムを備えた新しいモデルも紹介されています。新しい「Touareg R(トゥアレグR)」もそれで、最もパワフルなフォルクスワーゲンモデルは、将来、効率的なプラグインハイブリッドシステムによって強化されるそう。

100kW(136PS)を発生するモーターと、最高出力250kW(340PS)のV6ガソリンターボ(TSI)を組み合わせることで、340kW(462PS)のシステム出力を発生。

トゥアレグ R
「Touareg R」のリヤビュー

「Touareg R」の電動モード(E-Mode)での最高速度は140km/hで、平均的な通勤距離であれば、その大半をゼロエミッションで走行することができるそうです。なお、「ID.4」「Touareg R」の日本導入については現時点では明らかにされていません。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる