【グッドイヤー・E-グリップ コンフォート試乗】整備された路面で圧倒的な静かさを提供してくれるプレミアムモデル向けタイヤ

グッドイヤーの最新タイヤ、「E-グリップ(エフィシェントグリップ) コンフォート」を公道で試乗する機会に恵まれました。試乗車として用意したのは、スバルのレガシィB4リミテッドです。コンフォート系のタイヤにぴったりのプレミアムセダンをチョイスしました。タイヤサイズは225/50R18と標準サイズのままです。

試乗を始めてすぐはかなり強い雨が降っていました。雨のなか高速道路を走りましたが、安定感はかなり高いものでした。一部、わだちの深いところではハイドロプレーニングが心配されるほどの水深がありましたが、ウエットを感じさせないグリップ感を得ていました。「E-グリップコンフォート」はストレートグルーブが4本(175以下は3本)もあり、これが高い排水性能を発揮しています。ウエット時のコーナリング性能についても不安感はありませんでした。

「E-グリップコンフォート」の最大のアピールポイントは静粛性です。試乗してしばらくはあまり静粛性を感じず、どうしたのだろうと思っていたら、突然それは訪れました。路面が安定したとたんに驚くほどの静けさになったのです。「E-グリップコンフォート」が優れている部分は、パターンノイズの低さです。なので、路面がきれいな状態だと本当に静かなのです。路面の荒れ具合はそれなりに拾うのですが、それは逆にいえばステアリングインフォメーションがしっかりしていることでもあります。

高速道路での車線変更時など、微少舵角に対する反応も適度なシャープさを持っています。この際のステアリング反力もちょうどよく、インフォメーションはしっかりと伝わってきます。大きなコーナーでのコーナリングもよく路面をつかんでいる印象があります。トレッドセンターのリブが全周に渡って一体化されている(つまり横溝がない)構造なので、初期のレスポンスがいいのでしょう。コーナリング時の接地圧を均一化することで全体としてのコーナリングの力強さを感じることができます。

「E-グリップコンフォート」はまさにコンフォートのネーミングが冠されたモデルですが、じつはスポーティタイヤである「イーグルLS EXE」の後継モデルなのです。「E-グリップコンフォート」はプレミアムモデル用のコンフォートタイヤであるとともに、「イーグルLS EXE」のスポーティ性も備えたタイヤとなるわけです。

今回、レガシィB4を使って「E-グリップコンフォート」をテストしましたが、そのマッチングはかなりいいものでした。なによりもパターンノイズの低さということについては、群を抜いた性能と言えるでしょう。B4のようなエンジン車はもちろんですが、もともとクルマとしてのノイズが少ないEVやFCV、ハイブリッドなどではさらにパターンノイズの低さが光ることでしょう。

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(文:諸星 陽一/写真:前田 惠介)

提供:日本グッドイヤー株式会社

この記事の著者

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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