「やっちゃえ NISSAN」から「ぶっちぎれ 技術の日産」へ

2015年、日産は「やっちゃえ NISSAN」という矢沢永吉の強烈なメッセージとともに、EVと自動運転による持続可能なモビリティ社会の実現への挑戦を宣言したブランドキャンペーンを開始しました。

お馴染みになった「やっちゃえ NISSAN」が8月7日から「ぶっちぎれ 技術の日産」にスイッチしています。動画を見ると、少しコピーとしては「長い」印象で、個人的には「ぶっちぎれ NISSAN」の方がスーッと入ってきそうな気がします。

日産によると「自分の信じる道に、勇気をもって踏み出そう」という投げかけでもあった「やっちゃえ」は、永ちゃんのファンだけでなく、高く支持されてきたそう。

運転支援技術であり、自動運転技術としてはドライバーが責任を負う「レベル2」の「プロパイロット」を自動運転そのもののようにCMなどで描くことで、一部では批判されたようですし、シリーズハイブリッドといえるノートe-POWERを「電気自動車のまったく新しいカタチ。」というコピーで表現することもいわゆる自動車業界内では疑問を抱かれたことも……。

しかし、注目を集めるという最大の目標? が達成されたのは間違いなく、「電気自動車や自動運転によって未来をつくりだす」という企業姿勢についても評価され、「やっちゃえ NISSAN」キャンペーンは様々な広告大賞を受賞したそうです。

今年9月には、電動化技術と自動運転技術がひとつになるという新型リーフが公開されます。

「ぶっちぎれ 技術の日産」という新ブランドキャンペーンは、新型リーフの誕生を機に「ニッサン インテリジェント モビリティ」に取り組む、技術の日産だからこそ成し得る「技術力」をもとに、さらなるチャレンジを宣言するものだそう。

9月6日にデビューする新型「日産リーフ」には、「プロパイロット」をはじめ、「プロパイロットパーキング」、「e-Pedal」などといった電動化技術、自動運転技術を数多く搭載されています。

得意のプロモーションにより新型リーフを大ヒットモデルに導けるのか気になりますが、最も重要なのは価格を含めた商品力なのは言うまでもありません。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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