「ETC2.0」では全国の高速道路1,600箇所に設置されている「ITSスポット」で収集したビッグデータ(車両の走行履歴や走行経路)を元に広域な道路交通情報や前方の渋滞状況(静止画)をリアルタイムに提供する計画。
特定地域で発生する渋滞の早期緩和や交通量分散を目的とした経路別料金優遇制度についても導入予定のようで、都心混雑時に迂回を促したり、事故・渋滞時に一般道路利用を促すと共に、高速道路を一旦出て再進入時のターミナルチャージを不用にするなどが併せて検討されているようです。
また安全運転支援では道路上の落下物や渋滞末尾情報、前方の静止画など、危険事象に関する情報を提供。
利便性向上ではETCゲートバー廃止による通行速度アップ(現行は20km/h以下)が検討されている模様。
「ETC2.0」は2016年度の導入を目指しているそうですが、現行のDSRC対応機で経路別料金優遇制度を利用するには経路情報収集のための再セットアップが必要。
これらのサービスを受けるための車両情報提供が個人情報やプライバシー確保の観点でどうなのかは今のところ不明ですが、いずれにしても時間と燃料の大幅な無駄を一掃するための高速道路渋滞解消が急がれるのは明らかと言えそうです。
■国土交通省 Webサイト
ETC2.0概要
http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/etc2/index.html
http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/etc2/panf.pdf
ITSスポット
http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/spot_dsrc/
■一般社団法人 ITSサービス高度化機構 Webサイト
https://www.its-tea.or.jp/
■ETC便覧
https://www.its-tea.or.jp/wp-content/uploads/2014/10/h26_ETC_binran_Web.pdf
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