新東名にオービス登場! 下り・長泉沼津IC手前に設置!! 確実なリスク回避を!!!

過渡的な株価の乱高下は当然の動きとして、アベノミクスで経済全体が活性気流に乗り、仕事もポジティブに忙しくなってくるとうれしいですね。ま、一気にそこまでいかなくとも、節約・緊縮の呪縛から解かれ、仕事に遊びに、アクティブな活気がでてくるというのは気分的にもGood!

とはいっても、「時は金なり」とばかり、いつにまにかクルマのアクセルを踏む足に力が入ってしまい、ハッと気が付いたら、オービスにピカっと光られるなんて…絵に描いたようなドツボです。

そんなオービススポットがついに新東名にも登場しました。

路面に埋設されたループコィルで走行速度を計測し、デジタルカメラで撮影&デ-タ転送を行う高速走行抑止システム(通称LHシステム)です。新設オービスのデファクト・スタンダードですね。

新東名の本来の設計速度は140km/hですから、現在の法的な制限速度100km/hでは意識的にスピードを落として走るくらいの感覚が求められます。ごく普通に走っているつもりでもいつの間にかスピードがでていたということに…。

オービスによる自動取り締まりは、直接警察官が現認する覆面パトカー等によるスピード取り締まりとは違い、罰金刑(赤キップ)からの運用となっています。つまり高速道路の場合、40km/hオーバーのスピードがオービス取り締まりの対象になります。オービスに光られたら、たとえゴールド免許保持者でも一発で赤キップ・免許停止になってしまいます。相場で6万円を超す罰金とあわせたダブルダメージには勇者も卒倒です。

新東名等ではまさに140km/hからがオービスの危険ゾーンになるわけです。連なって走るトラックの群れを一気に追い抜こうと加速した時などが現実に危ないシチュエーションですね。

また実際にオービスに光られる事例として、「場所も知っていたのに、ついうっかり、考え事していて・・・」という人間ならでは?のおバカ系のケースが少なからずあることも無視できません。 

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2連のLHシステムは、電光掲示板が取り付けられているアーチ型の支柱の後ろ側にぶら下げるように設置されています。それぞれ向かって左側がストロボ、右がカメラユニットですが、逆光になるとシルエットでしかわかりません。

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【2】

新東名のオービスポイントは御殿場JCTから12.4km。100km/hで走れば7分少々です。手前に出口はありませんから、新東名に入ったクルマは、全車必ず遭遇することになります。

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【3】

事前警告板は2枚。第一警告板(K1)は62.1KP、第二警告板(K2)は64.4KPに、そしてオービス本体は5.1KPに設置されています。

ちなみに東名高速の事前警告板はそれぞれ2km&1km手前の設置が基本のようです。事前警告板が3km&1.5km手前にある新東名は、より高速走行を想定したセッティングになっているとみていいでしょう。

*オービス等の設置場所の目安となるキロポスト(距離標:100mごと)は、基本的に直前の数字をピックアップしています。

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[K1:62.1KP]

【4】

本来の3車線の幅員を強引に2車線にしているため、走行車線から離れて、路外にポツンと立っている事前警告板はドライバーの視野に入りにくい感じです。高速走行抑止システムの本旨である注意喚起の面からみて、ちょっと問題ですね。

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[K2:64.4KP]

【5】

実際に走ると、案内標識、高架橋、電光掲示板と構造物が連続し、道路も大きく右にカーブしていて、ドライバーにとってオービス本体の認知性はよくありません。

わかりやすい目印は64.9KPにある「(IC番号)6 出口1km」の案内標識です。標識を過ぎて約200mの地点が計測・撮影ポイントですから、100km/hで約7秒、150km/hなら猶予は5秒足らずです。慌てての急ブレーキは危険そのもの! この出口標識の手前で自車のスピードを確認しておきましょう。
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【6】

直前でオービスに気が付いて、速度オーバーしていなくても、思わず急ブレーキを踏むクルマがしばしばいます。先行車両にも要注意です。

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【7】

オービスポイントを鳥瞰すると、走行&追越車線にマーキングされた撮影位置の白線が目立ちます。白線の手前に切られた速度測定用のループコイルの埋設痕はわかりにくいですね(よく見ると路面の切り込みがわかります)。車線境界線は、8mの白線と12mの空白区間の計20mでセットですから、撮影ポイントはカメラ本体の約40m手前、速度測定が約50m手前だということもよくわかります。

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【8】

オービス側から道路をみる──まさしくこのLHシステムはスピード監視の関門ですね。

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【9】

制御ユニットの上には定番の赤色灯も設置されています。ですが、この赤色灯は走行車両からはまったく見えません。

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いずれにしても明日は我が身にならないように。

新東名を利用する際は、「新東名下り・長泉沼津IC出口1km手前」にくれぐれもご注意を。

(OGⅢ)