マツダが2010年代後半に商用車の生産から撤退する事が24日に判明しました。
打ち切りになるのはマツダの隠れた名車ボンゴバンとボンゴトラック。
以前にもOEM供給の話題で触れましたが、一時期は日産バネットバン、三菱デリカバンのOEMベースになっており、Mクラス商用バンはボンゴファミリー一色となっていました。
しかし近年販売が低迷しており、2010年代半ばから強化される衝突基準に適合させるための新型車の開発費を削減するのがきっかけのようです。
ちなみに現行型であるSK82/SKF2型は99年6月に登場し、既に13年を迎えようとしておりますが、実はベースとなっているのはさらに先代である、3代目SS*8系がベース。
フロント部分のみフルモデルチェンジして当時の衝突基準に合わせた物でした。
インパネやダッシュボード等も作り変えられましたが、見る人が見ればサイドビューの縦型のドアハンドルからすぐにベースが先代だと分かる仕様でした。
3代目が登場したのは1983年。ベースモデルから数えると実に29年にも及ぶロングセラー。パジェロミニに続き、またも名車が1台消えていくのは残念でなりません。
ちなみに後継モデルはOEM供給となりますが、ベースとなるクルマは今の所不明です。
(井元 貴幸)