昨日(11月3日)は、筑波サーキットで開催された「第17回日本EVフェスティバル」に行ってきました。
この「日本EVフェスティバル」は、年に一度、日本EVクラブが主催するサーキット・イベントです。本コースでは手作りコンバートEVや電気レーシングカート(ERK)による耐久レースなどが行われ、ピットには手作りのEVや自動車メーカーなどのエコカー(EVからハイブリッドまで様々)が展示されます。市民主体のEVイベントとしては、国内最大規模のものでしょう。
ちなみに、日本EVクラブとは1994年に自動車評論家の舘内端氏が設立した任意団体。「EVに夢とロマンを持ち、EVや低公害車の普及と、未来のモータリゼーションの創造、地球温暖化防止を私たち自身の問題として考え、主体的に活動すること」が目的とされています。
今年も、コンバートEVと電気レーシングカート、展示EV車などをあわせると60台ほどの手作りEVが集まりました。また、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、BMW、メルセデスベンツ、JFEエンジニアリング、トーカドエナジー、横浜ゴムなどの企業も出展しています。
また、今回のイベントでは約270名の参加者がドライバーとして手作りEVのハンドルを握りサーキットを走ることに。そのうち約130名が初心者! というから驚きです。モータースポーツ入門という側面もあるイベントになっているんですね。
イベントは朝の電気レーキングカートによる「全日本電動美走選手権」から始まります。サーキットのメインストレート内に設定された特設コースを、いかに美しく走るか! というものです。並行して空いたサーキットコースでは、自動車メーカーが用意したエコカーによる同乗走行が行われていました。
そして午前中のメインイベントが電気レーシングカートによる30分耐久レース。そして午後にはコンバートEVによる59分の耐久レースが行われました。
コンバートEVによる本コースを使っての耐久レースは年々、レベルが急上昇しており、これまでは、スピードもそれほど速くなく、どこかノンビリとした雰囲気でした。ところが、今年は10kWhほどの電池を搭載するのは普通。20kWhや30kWhも積んだチームも何台もいましたし、最高ではリチウムイオン電池を62kWhというところも。電池に余裕がありますから、トップ・クラスのマシンは飛ばす飛ばす。通常のガソリン・エンジン車と変わらない速さを見せたのです。見ごたえもたっぷりでした。
イベントの最後の表彰式では、今年の一番! を讃える「あんたが大賞」に、千葉県自動車大学校が選ばれました。毎年の参加だけでなく、イベント後の撤収作業を務めてくれる影の功労者を讃えるというもの。学生さんたちの嬉しそうな顔で締めくくられ、爽やかな気持ちで帰路につくことができました。
公式サイトはこちら>> 日本EVクラブ http://www.jevc.gr.jp/