感染防止に役立つ!? 「コロナ」防止に対応したカーシェアやクルマ買取などのサービス

●「三密」を防ぐ工夫をしたクルマ関連サービス

新型コロナウイルス対策の「緊急事態宣言」延長がほぼ濃厚となり、外出や人との接触などの自粛要請がさらに続きそうな昨今。一方で、買い物や仕事などで、どうしても外出が必要な時もあります。

そこで最近では、人と人との接触をできるだけ防ぐことを考慮した新サービスなどが続々と登場しています。

ここでは、それらの中でもクルマ関連で一般ユーザー向けのものを幾つかピックアップしてみました。

・日産の電気自動車カーシェア無償サービス

日産が全国で展開しているカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」では、5月1日から31日まで1~2時間の利用の料金に相当する、1回あたり1600円の利用料が無償となるサービスを行っています。

e-シェアモビは、日産のリーフ、ノートe-powerやセレナe-powerといった電気自動車のみを使ったカーシェアリングサービスです。電気自動車ならではの乗り味はもちろん、先行車との車間を自動で保つインテリジェントクルーズコントロールや自動駐車機能プロパイロットパーキングなど、日産の最新技術を気軽に体感できることが魅力です。

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日産のリーフなど電気自動車に乗れるカーシェアがe-シェアモビ

今回の新サービスは、外出自粛要請が強化される一方で、買い物など生活維持に必要な最低限の外出や仕事のために出かける必要がある人への支援策として開始されたものです。

外出する際、クルマはバスや電車などの公共交通機関に比べると、より隔離された移動手段といえます。このサービスは、そういったメリットを持つクルマを一定時間の無償サービスで提供することで、利用者へ安心を提供すると共に、人と人との接触機会低減に繋げることが目的です。

期間は、2020年5月1日(金)0:00 ~2020年5月31日(日)23:59までの返却分(今後の状況で延長の可能性あり)。利用1回につき1600円(時間料金約1~2時間相当分)の料金を割引(期間中の利用回数無制限)、全国のNISSAN e-シェアモビステーション(全車種対応)で実施されています。

・クルマの買取を非対面で実施

中古車の販売や買取を全国展開するガリバーオートが4月23日より実施しているのが、クルマの査定から売却までを非対面で行う「代行引き取りサービス」と「買取保証制度」です。

これらは、同社が提供するスマートフォン用アプリ「ガリバーオートアプリ」と連携したもの。同アプリにより、同社はクルマを売却する際に愛車をスマホで撮影して写真を送るだけで査定額が出て、売却まで可能といったサービスを行っています。

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スマートフォンのアプリで査定から売却までできるのがガリバーオートアプリ

今回新設した代行引き取りサービスは、それらに加えてクルマの売却時に発生する書類のやり取りを郵送とし、実車両の確認やクルマの引き取りも提携会社のスタッフが直接自宅に向かい非対面で対応するといった内容。これらにより、査定から売却までをすべて非対面でできるというものです。

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代行引き取りサービスのイメージ

また、買取保証制度は、査定で金額が付かなかった車両の売却、もしくは廃車を希望するユーザー向けに、一定の買取金額を保証するというものです。コロナ対策による営業自粛などで、急な資金繰りでクルマを手放すことになった人へのサポートとして行われています。

ちなみに、同社傘下のガリバー高松中央通り店(香川県高松市東ハゼ町17-24)では、クルマから降りずに、愛車の査定ができる「ドライブスルー査定」も実施中です。

これは、クルマに乗りながら査定ステーションに設置してあるマイクに向かってクルーに話しかけると、同社が独自に開発したAIにより査定価格が算出され、約3分で査定価格がモニターに表示される仕組み。査定価格はLINEに保存することも可能です。

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ドライブスルー査定ステーション

マクドナルドなどファーストフードでお馴染みのドライブスルーと同じ感覚で、クルマを売るというのもユニークな取り組みですね。

・アウディ新型EVスーパーカーをバーチャル体験

アウディジャパンでは、5月1日から5月15日まで、2020年後半に日本販売を予定しているEV(電気自動車)スーパーカーを、プレイステーション4上でサーキットのタイムアタックができる大会「Audi e-tron Vision Gran Turismo Challenge(アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ・チャレンジ)」を実施しています。

代行引き取りサービス
Audi e-tron Vision Gran Turismo Challengeのイメージ

これは緊急事態宣言で学校が休校となっている子供たちや、外出自粛中のモータースポーツファン、中止や延期でレースに参戦できないドライバーなどに向けて、自宅で楽しめるモータースポーツを提供することが目的です。

この大会では、プレイステーション4用ソフトウェア「グランツーリスモSPORT」を使い、2018年に実車が富士スピードウェイを走ったイートロン・ビジョン・グランツーリスモのタイムトライアル。

実車と同様に富士スピードウェイを舞台として最速ドライバーを決定、優勝者にはアウディ製スポーツカー「R8」でのサーキット体験など、豪華賞品が用意されています。

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モータースポーツファンが自宅で楽しめる新提案のひとつだ

・コロナ疲れ対策でスーパーカーのカーシェア

福岡県飯塚市でスーパーカー専門のカーシェアサービスを展開するRoad-legal(ロードリーガル)では、外出自粛によるストレス解消法として、同社が提供するスーパースポーツカー専門 “プレミアム”カーシェアサービスが有効であるという発表を行いました。

同社はフェラーリやランボルギーニといったスーパーカーの代表格はもちろん、ロータスやアバルト、KTMなど世界の名だたるスーパーカーやスポーツカーのカーシェアを展開している企業です。

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新車価格4500万円のフェラーリでドライブすればストレス発散?

同社によると「カナダの研究で、高級スポーツカーを運転すると免疫力がアップ」することが分かっているとのこと。つまり、同社のサービスは、憬れのスーパーカーを運転することで「三密」を避けながらストレス発散ができるというのです。

なお、同社ではサービス利用に関して、

「乗車前手指消毒と、車内でのドライビンググローブ(除菌済み)・マスクを着用。食事などはあらかじめご自分でご準備いただき、県外ではお店などに寄らず、外部の人と一切接触しない「ドライブオンリー」が貸出の条件」

としています。

利用には月額会費9100円〜5万4800円に加え、車種により1日当たりの価格が違うスポット料金も必要。フェラーリの場合で6万5000円から乗ることができるそうです。

(文:平塚直樹/写真:日産自動車、アウディジャパン、IDOM、Road-legal)

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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