■三菱自動車がエクスパンダー・シリーズのラインナップを拡充
三菱自動車は、MPV(マルチパーパスヴィークル)の「エクスパンダー」のシリーズ追加モデル、新型「エクスパンダー クロス」の販売を3月13日にフィリピンで、16日にはタイで開始したと発表しました。今後もアセアンを中心とする各国で順次販売していくとしています。
以前お伝えしたように、エクスパンダー・シリーズの最上位モデルという位置づけのエクスパンダー クロスは、SUVならではの力強さ、高い走行性能と快適な乗り心地が特徴。
エクスパンダー クロスは、2018年3月にインドネシアで「カー・オブ・ザ・イヤー」、「ベスト・オブ・ザ・ベストMPV」、「ベスト・オブ・スモールMPV」を受賞するなど、数々の賞を受賞したエクスパンダーがベース。MPVならではの使い勝手が良く広い室内空間を兼ね備え、SUVが強みの三菱らしさを際立たせた新型クロスオーバーMPVです。
エクスパンダー、エクスパンダー クロスは、2020年2月までにシリーズで約25万台を販売。SUVらしさを高め、さらにスタイリッシュで機能的なモデルになったエクスパンダー クロスは、アセアンを中心とする各国の幅広いユーザーニーズに応え、新たなる価値を提案していくとしています。
なお、エクスパンダー クロスの生産は、「ミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシア」が受け持っています。2019年中には設備拡張が完了し、工場の年間生産能力をフル稼動の年間22万台に増強。エクスパンダーの輸出は、2020年2月末時点で10万台に達しており、新型を含めアセアンをはじめとする各国への輸出を増やしていく予定。これにより、インドネシアの経済、雇用、さらに輸出入バランスの改善にも貢献いくとしています。エクスパンダー、エクスパンダー クロス共に日本での発売はアナウンスされていませんが、導入の可能性は低そうです。
(塚田勝弘)