テスラのようでまったく違う! 謎のミッドシップ・スポーツEV「トヨタ テセラ」登場! 【東京オートサロン2012】

早いもので東京モーターショー2011に続き、毎年恒例の東京オートサロンが開催される時期となりました。<1月13日(金)~15日(日)@幕張メッセ>

時代を反映してか、EVも出展されるようですが、その中で異色のクルマが存在。それはトヨタがGAZOOレーシングから出展する「TES‐ERA-EV」。

何やら妙なネーミングですが、実はコレ「テセラ EV」と読むそうです。トヨタがEV開発で提携している「テスラ」をもじったもの。それもその筈、このクルマ、ベース車が先日「アリタリアカラーが懐かしい・・・」でご紹介した車両と同じく、ガルウィング・ドアで御馴染みの「トヨタ セラ」。

トヨタ技術会のメンバー21人が社内イベントである「TESフェスティバル2011」の物作りコンテスト出展用に手作りしたマシンで、ボディカラーも公募で採用した地元小学生によるデザインだとか。勿論、走行可能。袖ヶ浦フォレストレースウェイを「1分51秒386」で周回する実力を持っているようで、最近、あちこちのEVレースに参戦しているようです。

構造的には「セラ」のキャビンを使用、車両前後はオリジナルのパイプフレームで構成、パワートレインはLexus RX450hのモーターを使用。(ターボ代わりのキャパシター付き)サスペンションにはスープラのパーツを流用し、Lexus用18インチホイールを履く後輪駆動の本格ミッドシップ・2シーター(MR)車です。

インテリアにはスイッチ類は殆ど無く、ステアリング内のタブレットで実際に全ての操作が出来る未来派仕様。

このようにトヨタ「テセラ」は手作りマシンながらも単なるコンセプトカーの「フリ」をした「本格EVスポーツ」なのです。深読みすると、各種EVレースに参戦する事でデータを蓄積中の小型EVスポーツ「MR‐EVⅡ?」の先行開発車両である可能性もあながち否定できません。

東京オートサロン2012へお出かけの際は是非、じっくり御覧下さい。

<車両諸元>
・ベース車 トヨタ セラ
・車両重量 1,150kg     ・電池総電圧 270V
・モータ出力 123KW     ・モータトルク 335N・m
・リチウムイオン電池   ・キャパシタ式回生電気ターボ
・車両寸法 全長3,914mm、全幅1,842mm、 全高1,233mm
ホイールベース 2,650mm
・乗車定員 2人  ・駆動方式  2WD 後輪駆動
・スペースフレーム  ・ガルウィングドア
・小学生カラーコンテスト最優秀カラーデザイン
・ステアリング内蔵タッチパネルシフト
・タブレット端末式カスタマイズセンターメータ
・リア&サイドビューカメラ・モニタシステム

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(Avanti Yasunori )

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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