●ごついSUVルックだけど動きは軽快
フォルクスワーゲンのSUV・ティグアンのディーゼルターボエンジン搭載モデルTDI4モーションに乗りました。
全長は4500mm、全幅は1840mm。全高は1675mmです。これは日本車でいえばマツダのCX-5あたりに近いものがあります。ホイールベースは2675mmで先代モデルよりも70mmプラスされています。
インテリアではフォルクスワーゲンらしい部品と部品の隙間が狭く、またチリが各部でピタリと合った柄の高いものです。
メインのメーターは12.3インチのフルデジタルとなっています。メーターバイザーの上部にはヘッドアップディスプレイも装着されています。
実際に乗ってみます。
搭載されているエンジンは2L4気筒のディーゼルターボです。最高出力は150psを3500~4000回転の間で発生します。また最大トルクの34.7kgmは1750回転という低いところから3000回転まで幅広く出し続けてくれます。
このディーゼルターボのこんこんと奥から沸き続けるトルクが大変気持ち良いです。アクセルにはちょっと触れるだけで必要十分以上の加速をしてくれます。
クルーズ状態からの踏み増しでもディーゼルエンジンにありがちな早々の頭打ち感はなく、例外的に中高回転まで回りたがる特性なのが気持ちいいのです。
フロント・ストラット&リア・マルチリンクの足回りは直進時にはどっしりと安定し、いざステアリングを切るとどのような速度域でもクイックで軽快な車体の動きを見せてくれます。
この安定と軽快を併せ持つ特性は最新世代のフォルクスワーゲンが等しく持っているもので、大きな美点の一つです。
7速のDCTの変速はショックもなく、それでいてマニュアルトランスミッションらしいダイレクト感も味わえます。
これら、いいとこどりなスペックを持つティグアンですが、装備充実の『ハイライン』グレードでも514万円と、なかなかバリューのある価格なのがうれしいポイントです。
(写真・動画・文/ウナ丼)