●馴染みのないだけで実は日本でも結構メリットがあるクラス!?
最近バイクメーカーのラインナップに加わってきている150ccのバイク。実は昔からあったんですが、最近より多く見るようになってきました。
125でも250でもない微妙なクラスが何故あるのか、どういうメリットがあるのかを解説していきます。
日本ではそこまで馴染みのない150クラスですが、実はアジア全域で見ると150cc区分は日本で言う125ccと同じような区分。
日本の規格はヨーロッパに沿っているので国によっては50cc、150cc、250cc…と分けられる国もたくさんあります。そして150ccクラスはインドネシアやタイなどバイクが売れる国でめちゃくちゃ人気なクラス。
各メーカーアジア全域に向けて150のニューモデルをリリースし、一部のモデルのみ日本でも150のまま取り扱われてるんです。中には他の国では150だけど日本やヨーロッパ仕様として125バージョンも作るメーカーもありますが、一部のみ。
日本の規格から考えると125のメリットも使えず、250ほどパワーもない微妙なクラスですが、今ではそこまでこだわる人が少なくなってきているので150のラインナップが日本でも増えてきてるんです。
では、150ccは日本で言うとどのようなメリットがあるんでしょうか?
150は250と同じ規格で扱われるため、高速道路に乗ることができます。125では乗れないので例えば街乗り以外でちょっと離れた場所へツーリングに行こうとしたときなどは大きなメリット。
MotoBeでも150のバイクで高速を使ったツーリングなどもしましたが、問題なく周囲流れに合わせて走ることができます。
250ほどのパワーはありませんが、100km巡航も可能です。ただし、大型バイクのように低回転でゆったり流すような余裕はありません。
一番上のギアでもエンジンは高回転まで回ってしまいますが、最近のバイクだったら振動もないし、下手するとエンジンが高回転で回ってることすら気にならないレベルでハイテク。
「パワー足りなそう」とか「フラついて怖そう」とか乗る前にイメージしていたようなことは無く、問題なく走ることができました。
150は125と同じサイズ感のため250程大きくありません(バイクにもよりますが)。街中を走っていると250だと大きくてパワーもあるため「多少扱いづらいな」と思うことがありますが、150はそれを超越したクラス。
125と同じ身軽さで走れるため車体をコントロールするのも疲れないし、125よりパワーがあるので街中の軽快さはオンリーワン。
250と比べて100cc差があるのでパワーでは負けますが、乗っている感覚は結構違います。
エンジンが軽いとこんなに軽快に走れるのか、とビックリするはず。これは逆に150にしかないメリットです。
150クラスは前記したように様々な国で売られ、大量生産できるため新車でも車両の価格が安いというメリットがあります。
それこそ125と同じ価格帯で扱われているので、高速に乗れて街乗りもツーリングもできるクラスのバイクを探しているなら一番安く買えるかもしれません。
今の250クラスの相場は大体50万〜60万後半ですが、150の相場は25万〜35万以下と大きく下回ります。
250クラスと同じことができるのにこの価格差はライダーにとってありがたいですよね! 特にバイク乗り初めの若いライダーにとっては新車が安く買えるので十分購入選択肢に入るクラスだと思います。
何かとどうなの?と思われがちな150クラスですが、馴染みのないだけで実は日本でも結構メリットがあるクラスなんです。
国内メーカーも海外メーカーも日本で150クラスを投入しているのでこれから更に熱くなっていくかもしれません! 安くバイクに乗りたい、と思ってる人ほどオススメしたい、若いライダーに優しいクラスでした!
(ライター:佐藤 快/Moto Be 20代にバイクのライフスタイルを提案するWEBマガジン)
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