●ファストバックスタイルの高級EV。メルセデス・ベンツ「EQS」(仮称)
メルセデス・ベンツの電動化に特化したブランド、「EQ」の頂点に君臨すると思われる「EQS」(仮称)の開発プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
EQブランドは、2016年のパリモーターショーにて「ジェネレーションEQ」を初公開しました。その後2018年3月のジュネーブモーターショーでは市販版として「EQC」をワールドプレミア、EQシリーズ第一弾として発売。EQCは、最大出力408ps・最大トルク765Nmを発揮し、航続距離はWLTCモードで400kmとされています。
同社では、2022年までに10台の電気自動車を発売する計画をもっており、「EQC」の後は、既存のモデルをベースとした「EQA」「EQE」、そして「EQS」が含まれています。
初めて捉えたEQS開発車両は、トランクリッドへ伸びる滑らかなルーフラインをもっており、「Sクラス セダン」とは異なる5ドアファストバックスタイルが見てとれます。またフラットなフロント部には大型のヘッドライトを装備、ショートノーズ&ロングホイールベースも特徴的です。Cピラーは偽装されていますが、その下には第三のコンパクトウィンドウが隠されている可能性があるほか、サッシュレスドアや格納式と思われるドアハンドルも確認できます。
プラットフォームにはダイムラーの最新EV専用モジュール式電気アーキテクチャ「MEA」(Modular Electric Architecture)を採用、各車軸には1基ずつ、2つの電気モーターを装備し、最高出力は500ps程度が予想されています。
ワールドプレミアは2021年と思われ、ライバルには、ポルシェ「タイカン」を筆頭にアウディ「E-Tron GT」やテスラ「モデルS」を想定。今後激しいハイエンドEVセグメントの戦いが予想されます。
(APOLLO)