●近年数が減っている自然吸気の大きめ排気量エンジン
レクサスの高級2ドアクーペ・RC。2018年秋にマイナーチェンジが行われた最新モデルに試乗しましたので報告します。
設定されるエンジンは当初、3.5L V6自然吸気と2.5L直列4気筒ハイブリッドの2種類でした。モデルライフ途中で直噴2L直列4気筒ターボエンジンが追加されて計3種類となっています。トランスミッションはガソリンエンジンモデルが8ATで、ハイブリッドモデルは電気式無段変速となります。全車、駆動方式はFRでした。
今回試乗したのはV6搭載のRC350。スポーティーな装備が追加された「Fスポーツ」になります。
全長は4700mm、全幅は1840mmです。全高は1395mmで車重は1700kgです。
インテリアはブラックを基調にしたスポーティーな印象を持つものです。センターコンソールのパネル左右を大きめのニーパットで覆う形状が目を惹きます。
手元のダイヤルで走行モードを可変させると、TFTメインメーターの表示が変わってアピールします。
インパネ中央のアナログ時計はデビュー以来装備しているRCの特徴のひとつですが、最新モデルでは同社の『LC』同様の意匠に変更されたのがポイント。
エアコンの温度操作は左右に2本並んだ細いシルバー部を指で触れて操作する方式です。反応は良好。
フロントシートはしっかりとしたバケット形状になっています。レクサスのブランドからイメージされる柔らかめの印象とは異なり、やや硬めにパン!と張ったレザーが印象的な、身体をがっちりホールドするスポーティータイプ。
後席に乗り込む際にはフロントシート上部のレバーを倒します。するとシートが前方に倒れるのと合わせ、自動で電動スライドして乗降スペースを空けてくれます。
後席の居住空間は外観から受ける印象とは裏腹に広いんです。身長173cmの記者が乗り込むと、頭上にも膝周りにも空間的に余裕がありました。
ラゲッジも大きめ。二分割式のトランクスルーも備えています。