いすゞブースの主役はアジアクロスカントリーの覇者。スポーツイメージを前面に押し出した出展【バンコク・モーターショー2019】

●タイで人気を誇るD-MAXとSUVモデルを出展したいすゞ

3月下旬、タイ王国バンコク郊外で開催されたバンコクモーターショーでのいすゞブースでの模様です。日本では乗用系から撤退、商用モデルだけを販売しているいすゞですが、タイではちょっと様子が異なります。

かつてはジェミニやアスカ、そしてピアッツァといった乗用モデルも製造していたいすゞですが、1993年に乗用車産業から撤退し、現在はトラックやバスなどの商用モデルに特化した自動車メーカーとなっています。

しかしタイでは、日本で販売されないピックトラックやそれをベースとしたモデルが人気となっています。

 

毎年、タイをスタートして近隣国でゴールを迎えるアジアクロスカントリーラリーには多くのいすゞ車ユーザーが出場します。いすゞのピックアップトラックDマックスは非常に強く、2014年から2018年まで連続優勝を果たしています。

もちろん主役として展示されていたのはそのDマックスです。Dマックスは標準タイプはもちろん、特別仕様のステルス、最上級モデルとなるVクロス、スポーティ仕様のXシリーズ、さらにはサーキットレースのペースカー仕様など多彩なモデルが展示されていました。

一方、Dマックスをベースに荷台を廃してフルボディが与えられた、いわゆるアジアで言うところのSUVとなるのがMU-Xです。

かつていすゞは日本でMuと表記してミューと発音するSUVを発売していたので、このMU-Xもミューエックスと呼びがちだが、確認したところこのモデルについてはエム・ユー・エックスと発音するとのこと。

エンジンは150馬力の1.9リットルディーゼルと177馬力の3リットルディーゼルの2種で1.9リットルは2WDのみの設定となっています。

(文・写真:諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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